(チャイム)
糸子「はい。 ああ~。」
玄関
糸子「はれ。」
篠山「すんません。 おばあちゃん たい焼き 食べますか?」
糸子「たい焼き? 食べる 食べる。」
篠山「さっき お客に もろたんやけど 僕 こんな 食べきれへんし。」
糸子「ヘヘヘヘヘ おおきに。 せや あんた 御飯 食べたか?」
篠山「いや まだやけど。」
リビング
篠山「うまいっすわ。」
糸子「食べ いわし。」
篠山「ああ いわし? うん これ うまいっすわ。」
糸子「うちは ず~っと食べてんのや。」
篠山「ふ~ん。」
糸子「しょうがと炊いて。」
<今年も ちゃあんと やって来ました。 祭りです>
優子「これ 入れとこか?」
糸子「うん。」
直子「お母ちゃん うちわ どこ?」
糸子「うちわ? そこに あるで。」
優子「あれが そうや。」
里香「おはよう~!」
3人「おはようさん。」
直子「あれ あんた ええのん着てるやん。」
里香「聡子叔母ちゃんが 送ってくれた。」
糸子「へえ~ このごろの子ぉは シュッとしてるよって こんなん よう似合うでなあ。」
優子「あんたな 聡子のばっかし着んと ママのも 着いよ。」
里香「ママのは 嫌だ。」
優子「何で?」
里香「聡ちゃんのセンスの方が 好き。」
優子「は~ 生意気!」
里恵「おはよ~! 修ちゃんが起きましたよ~。」
糸子「はれ~ 修ちゃん おはようさん。 だんじりやでえ。 イ~ ヒヒヒヒ。 男前 起きたん? だんじりや だんじり」
ベランダ
♬~(お囃子)
『ソーリャ ソーリャ ソーリャ ソーリャ!』
糸子「来た来た~。」
「うわ~。」
(拍手と歓声)