院長室
龍村「さあ どうぞどうぞ。」
糸子「こんにちは。」
相川「こんにちは。」
香川「あ こんにちは! どうもどうも どうぞ。」
龍村「ほな あとは よろしゅう頼むね。」
香川「いや 院長 どこ行くんですか?」
龍村「僕は ちょっと… アレやんか ハハッ。」
香川「院長 院長!」
香川「糸子先生が あっこまで言うてくれたよって とりあえず 試しに 患者さんも含めて 希望者を募ってみようか ちゅう事になりました。」
糸子「おおきに。」
香川「ほんで とりあえず 2週間 院内に この貼り紙を 貼ってみたんです。 ほしたら まあ 来ました来ました。 合計 54人! うち 13名は 職員で 残り 41名が 患者さんです。 41人の中には 通院患者と 入院患者とが いてます。 まあ どっちからも 病状の軽い患者さんに 出てもらう事にしたら それほど 問題も ないんやないかちゅう事で。 ね?」
相川「ええ。」
糸子「この 赤い人ほど 悪いちゅう事ですか?」
相川「そうです。」
糸子「ほな… この人らで いきましょ。」
香川「は?」
相川「はあ?!」
糸子「これで いかせて下さい。」
相川「ちょっ…。 小原さん この人らは 症状が より重いんです。」
糸子「せやからこそ です。 こんなもん 重い人から順に かなえちゃりましょう。」
相川「そんな事 でけますかいな! この人らは より 危ないちゅうてるんです。 万が一の事が 起こりやすいんですよ!」
糸子「せやけど… 考えてみて下さい。 病気の重い人らが 10月のショーに 出てみたいと 夢を 今 持った。 その夢を 病気が重いからちゅう 理由で 奪う。 そら… ひどないか?」
相川「いや… ひどいやら ひどないやら… そんな事は うちらが 論ずるべき事やありません。 病院は 患者さんが 治療に専念する場所です。 我々の仕事は その環境を守る事です。 我々が 責任を放棄せなあかん ような イベントなんて できません。」
糸子「せら せや…。 分かった… むちゃ 言うたな。 ほな どうしようか?」
<結局 職員から7人 通院患者 入院患者のうち 病状の軽い人を それぞれ 4人ずつ 選ぶ事になりました>
糸子「うん… ほな こっちは この4人 ちゅう事で いこか?」
相川「ええ。」
龍村「どうも! …どんな感じ?」
香川「あ 今 モデルの選考をやってます。」
龍村「なるほど! ほう。」
<当たり前ちゅうたら 当たり前やけど… 奈津の名前は ありませんでした>