連続テレビ小説「カーネーション」第145回「奇跡」【第25週】

あらすじ

ショーの当日。糸子(夏木マリ)はモデルの患者や病院職員に、観客に幸せを分け与えろと話す。そして加奈子(中村優子)に紅白のカーネーションの花びらを渡し、奇跡を見せるように言う。ショーが始まり、糸子のアナウンスに合わせ、モデルたちは生き生きと歩き、ポーズをとる。最後に加奈子が登場。胸がいっぱいの糸子に代わって、相川(山田スミ子)がアナウンスする。夫や子どもたちを前に、加奈子は輝く笑顔で花びらをまく。

145ネタバレ

小原家

座敷

(小鳥の鳴き声)

病院

病室

(ドアが開く音)

加奈子「おはよ!」

「ママ 今日 頑張ってな!」

「頑張ってな!」

加奈子「うん。 見てて! ママ めっちゃ きれえになるから。」

ホール

里香「もうちょっと 明るいイメージが いいか。」

糸子「おはようさん。」

孝枝「おはようございます。」

スタッフ達「おはようございます!」

里香「おばあちゃん。 ちょっと モデルさん達 見てほしいんだけど。」

糸子「うん。 どこ?」

里香「あっち。」

デイルーム

糸子「へえ~ みんな うまい事 化けたな。」

(笑い声)

糸子「ごっつい別嬪さんが ようさん仕上がりました。 あとは よろしいか 皆さん。 胸を張って。 今 ホールに続々と集まってきてる お客さんらは 何を見に来てるか 分かりますか?『幸せ』です。 女が きれいにして おしゃれして 楽しそうに歩く。 その幸せを 見に来てるんです。 見る人に 幸せを分け与えよ思たら まず 自分が 一番幸せな気持ちで 歩かな あきません。」

ホール

「席は どこでも いいんですか?」

好きなお席に お座り下さい。」

デイルーム

糸子「あんたは トップやさかい 特に 堂々としてや。」

「はい。」

糸子「これが どうゆうショーか バ~ンと お客さんらに 伝える それが トップの役目や。」

糸子「男前が エスコートするけどな 男前に しがみついてるふうには ならんといてや。 この男前が うちに ゾッコンやさかい 連れて歩いちゃあってんや くらいの顔して 歩いてや。」

「ど… どないな顔したら ええのやろな?」

「経験ないよってなあ…」

糸子「でける! 絶対 でけるよって。」

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