木暮「こないだ どないしたん?」
るい「えっ?」
木暮「サマーフェスティバルの時。 ジョーの演奏の途中で 出ていってしもたやろ。」
るい「あ… すいません。 急ぎの配達 思い出して…。」
木暮「そうかあ。 忙しいんやなあ。」
るい「あの… 怒ったりしてますか? ジョーさん。」
木暮「ジョー? あ いや 全然。」
るい「そうですか…。」
木暮「でも もったいないことしたなあ。」
るい「えっ?」
木暮「せっかくのジョーの『サニーサイド』 最後まで聴かれへんで。」
るい「え…。」
木暮「特別やから。 あいつも『サニーサイド』は。」
竹村家
るいの部屋
回想
錠一郎「『On the sunny side of the Street』は サッチモちゃんにとって 特別な曲じゃなくて… すごく特別な曲なんやな。」
木暮「特別やから。 あいつの『サニーサイド』は。」
回想終了
ジャズ喫茶・Night and Day
ホール
♬~(『On the sunny side of the Street』)
回想
るい「あなたのせいで… 余計なこと 思い出してしもうた。 忘れたかったのに。 忘れるために岡山を出たのに。」
回想終了
竹村家
竹村クリーニング店
「こんにちは!」
「こんにちは!」
和子「はいはい よう来たね。 ラムネあげるで。」
平助「はい。 これも 持ってきぃ。」
「ありがとう!」
平助「はい。」
和子「はい。」
「おおきに!」
るいの部屋
玄関前
子供たちの「あ~!」