連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第47話「1962」【第10週】

(足音)

錠一郎「サッチモちゃん…。」

るい「すみません。 演奏の途中で…。」

錠一郎「特別な曲なんやと思うてた。 泣いてたから。 前に吹いた時。」

回想

回想終了

錠一郎「でも 違うんやな。」

るい「えっ?」

錠一郎「『On the sunny side of the Street』は サッチモちゃんにとって 特別な曲じゃなくて… すごく特別な曲なんやな。 違う?」

るい「じゃから… 吹いたんですか? 今日 あの曲う。」

錠一郎「うん。」

るい「あなたのせいです。」

錠一郎「えっ?」

るい「あなたのせいで… 余計なこと 思い出してしもうた。 忘れたかったのに。 忘れるために岡山を出たのに。」

竹村家

竹村クリーニング店

ラジオ『続いてのニュースです。 第44回 全国…』。

るい「ありがとうございました。」

和子 平助「おおきに。」

るい「いらっしゃいませ。」

和子「おいでやす。」

てる子「お暑うございます。」

平助「いらっしゃい。」

てる子「こんにちは。 あっ 今夜は ゆでだこにしよ。」

平助「人の顔見て献立決めな。」

(笑い声)

西山「あ~ 貼らしてもらうで。」

平助「新作映画か。」

てる子「何 何? 何が来んの?」

平助「何や 地蔵盆かいな。」

西山「何やとは 何や みんなで盛り上げやんと。」

るい「地蔵盆って何ですか?」

てる子「るいちゃん 地蔵盆知らんの?」

平助「関西だけのもんなんやろうなあ。」

和子「まあ サマーふえすてばるみたいなもんや。」

てる子「ちょっと出店が出る程度の もんやねんけどな。 にぎやかやねんでえ。」

るい「へえ~ 楽しみです。」

平助「よっしゃ。 るいちゃん 頼むわ。 あっ いや 今日 ジャズ喫茶の配達日やろ?」

ジャズ喫茶・Night and Day

ホール

♬~(ラジオ)

木暮「はい 毎度 ご苦労さん。」

るい「ありがとうございます。」

木暮「ああ ああ ジョーの分も預かっとくわ。」

るい「えっ?」

木暮「今 出かけてるから。」

るい「あ… そうですか…。」

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