連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第65話「1965-1976」【第14週】

大月家

居間

ひなた「ただいま~!」

錠一郎「ただいま~。」

るい「お帰り。」

ひなた「お母ちゃん!」

るい「ひなた どやった? 映画村。」

ひなた「楽しかった!」

るい「ホンマ。 よかったな。 手 洗いなさい。」

ひなた「は~い。」

錠一郎「これ お土産。」

るい「ありがとう。」

ひなた「それでな お母ちゃん!」

るい「何?」

ひなた「1,500円 頂戴。」

錠一郎「ひなた。 ちゃんと説明しい。 お母ちゃん びっくりしてるやろ。」

ひなた「来年 モモケンのサイン会があんねん。 入場料 1,500円かかるんや。 お願い お母ちゃん。」

るい「あかん。」

ひなた「お母ちゃん!」

るい「行きたかったら 自分で お小遣いためて行きなさい。」

ひなた「そんなご無体な。 吉之丞は連れてってもらうのに。」

るい「よそは よそ。 うちは うちや。」

ひなた「お母ちゃん。 モモケンに会えるんやで。 そないなチャンス 二度とないでえ!」

るい「あかん言うたら あかん! 4年生にもなって お手伝いもせんと。 あれしてほしい これしてほしい 言うんやないの!」

錠一郎「ひなた。 るい。 何があったん?」

賀茂川

錠一郎「侍が泣くんか? おかしいぞ。 ひなた。 お母ちゃんが話があるんやって。」

るい「ひなた。」

ひなた「何?」

るい「さっきは ごめんね。 きつう言うて。 お母ちゃん ひなたに しっかりしてほしかったんや。 もうすぐ お姉ちゃんになるんやから。 ここに 赤ちゃんがいてるんや。」

ひなた「赤ちゃん?」

錠一郎「これからは何でも 赤ちゃんと半分こやな。 我慢できるか?」

ひなた「我慢する。 おやつも お小遣いも 半分こする。 お手伝いもする! やった… やった! 赤ちゃんや! やった~!」

錠一郎「僕も うれしい。」

ひなた「赤ちゃん 赤ちゃん!」

錠一郎「ひなたに きょうだいが出来て。 家族が増えて。」

ひなた「お父ちゃん!」

錠一郎「おう おう! ホホッ。」

ひなた「あ~ やった! 赤ちゃんや! やった。 なあ いつ生まれるん?」

錠一郎「来週ぐらい…。」

ひなた「来週!? じゃあ すぐやなあ。 楽しみ。 やった やった。」

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