連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第65話「1965-1976」【第14週】

太秦映画村

「2列でお願いしま~す!」

「2列でお願いしま~す!」

ひなた「わあ~!」

「やあ!」

「やっ!」

「ああ~っ!」

「そのお屋敷に 百両の隠し金があるってんだから…。」

ひなた「わっ… わあ…! 江戸や。 江戸の町や! わあ~! わあ。 お父ちゃん。 あれ! あの橋!」

錠一郎「お~ あれは…。」

ひなた「いっつも黍之条が渡ってる橋や! わあ… わあ~!」

錠一郎「あ~ ひなた。 転ばんように気ぃ付けて。」

大月家

回転焼き屋・大月

清子「ああ 開けはんの?」

るい「あっ あかにしさんのお母さん。 すいません。 すぐ焼きます。」

清子「構へんえ ゆっくりで。 ご主人は?」

るい「ひなた連れて出かけてます。」

清子「そうか。 あんたらご夫婦が この町に来はった時は 京都で回転焼き屋さんやなんて どないなるんやろ思うたけど…。 立派に ようやってはる。 うち 感心してるんえ。」

るい「ありがとうございます。」

太秦映画村

錠一郎「ちょっと一服しようか。」

ひなた「うん!」

「いらっしゃいませ。」

錠一郎「ひなた 何がええ?」

ひなた「おだんご!」

錠一郎「おだんご 2つ。」

「はい。」

錠一郎「黍之丞も ここで おだんご食べてたな。」

ひなた「黍之丞だけとちゃうで。 銭形平次も 旗本退屈男も食べたはった!」

錠一郎「すごい店やなあ。」

ひなた「なあ!」

錠一郎「うん。」

吉右衛門「もなかがないとは どういうこっちゃ! 吉之丞の好物やで!」

「すいません。 ここは茶屋ですさかい…。」

吉右衛門「ほな 何があるんや。」

「おだんごに あんみつ。 それから わらび餅もございます。」

吉右衛門「吉之丞 どれがええ?」

吉之丞「全部!」

吉右衛門「皆 持ってきて。」

「あっ はい!」

ひなた「吉之丞。 おなか壊すで。」

吉之丞「ひなた。」

吉右衛門「ホッホッホッ。 大月さん。」

錠一郎「こんにちは。」

吉右衛門「オープン早々 大月さんも かなりの時代劇好きやな。」

錠一郎「いや 僕より娘がモモケンに夢中でして…。」

吉右衛門「ああ。 あっ ほな また あれに行きはるんか?」

錠一郎「あれ?」

ひなた「『モモケン 来たる!』。」

吉之丞「来年の春 サイン会があるんや。」

ひなた「モモケンが来んの? モモケンに会えんの!?」

吉之丞「そうや!」

ひなた「お父ちゃん!」

錠一郎「おう!」

吉右衛門「少々 高うつくんやけど 吉之丞にせがまれたら しょうがないわ。 なっ?」

(笑い声)

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