連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第65話「1965-1976」【第14週】

ひなた『暗闇でしか 見えぬものがある。 暗闇でしか 聴こえぬ歌がある』。

ひなた『ひな之丞 見参』。

『斬れ~! 斬れ~!』。

ひなた『はっ! やっ! たあ!』。

『やあ~!』。

ひなた『やあ!』

先生「大月!」

(笑い声)

先生「はいはい 静かに! 席につけ!」

(騒ぎ声)

先生「おい! 静かに!」

大月家

居間

(テレビの音)

ひなた「はっ! たあ! てや! えい! ほっ! はっ! かっ! はっ! ほっ! ダン! はっ! うっ! たあ! は~っ!」

テレビ『うあ~!』。

『いらっしゃいませ。 黍様…』。

『だんごをもらおう』。

『いつ? いつ この町にお? おとっつぁん! 黍様よ! 黍様がお戻りになったわよ!』。

『かしましい娘だ』。

ひなた「なあなあ お父ちゃん。 こんなん撮影しいてるとことか 見られるんやて!」

錠一郎「ホンマ 夢のような話やなあ。」

ひなた「なあ 連れてって! ええやろ?」

錠一郎「うんうん よっしゃ よっしゃ よっしゃ。 じゃあ オープンしたら すぐ行こ。」

ひなた「やった~!」

『黍様。 お待たせしました』。

『うん』。

ひなた「あ~ん。」

るい「いや~ お行儀の悪い。」

玄関前

ひなた「お父ちゃん! 早う! 早う!」

るい「ひなた。 ハンカチ持ったん?」

ひなた「持った! ちり紙もある。」

錠一郎「えらい張り切ってんな ひなた。」

るい「ジョーさん これ。」

錠一郎「あっ ありがとう。」

ひなた「早う!」

錠一郎「よしよし… 行こ 行こ 行こ 行こ。」

るい「行ってらっしゃ~い。」

ひなた「行ってきま~す! 楽しみやなあ。」

錠一郎「誰か有名な人いるかなあ?」

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