連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第73話「1983」【第16週】

広場

<ひなたは 無事に書類審査を通過しました。 あとは 本選を待つばかりです>

(ドラムロール)

「発表します! ミス映画村 条映城のお姫様に選ばれたのは… エントリーナンバー7番 大月ひなたさんです!」

(拍手と歓声)

「おめでとうございます! 大月さん どうぞ前へお越しください。」

(拍手)

「おめでとう。」

「おめでとうございます。」

ひなた「ありがとうございます。 夢みたいです。」

ひなた「一流の女優になれるよう頑張ります。」

一子「ひなたちゃん?」

ひなた「あ…。」

野田家

茶室

一子「条映の演技審査やったら きっと着物着せられるえ。」

ひなた「はい。」

一子「へり踏まんと。 背筋。 手 遊んでる。」

一恵「頑張って ひなちゃん。」

一子「へり」

大月家

ひなたの部屋

ひなた「イテテテテテ…。 足袋って疲れるんやな…。」

回想・ひなた『侍のように 弱音を吐かず こうと決めたことは 命懸けで やり遂げる。』

野田家

茶室

一子「お作法も覚えといて損はあらへんえ。 はい。 お茶わんの縁で 茶しゃくをう打って お茶を払て。」

(茶しゃくを縁に打つ音)

一子「そない大きい音立てたらあかん!」

ひなた「はい!」

大月家

回転焼き屋・大月

るい「どうも おおきに。」

「どうも…。」

ラジオ・磯村『さて 皆さん。 いよいよ今日 条映太秦映画村におきまして ミス条映コンテストが開催されます。 『条映城のお姫様を探せ!』という うたい文句のもと この先 条映映画や テレビドラマの スターになる女の子を 発掘しようという 一大イベントです。 どんな すてきなお嬢さんが 選ばれますでしょうか。 楽しみですねえ』。

<こうして 家族や友人 いろんな人の応援を受けて ひなたは いよいよ 本選の日を迎えました>

太秦映画村

司会者「皆様 大変長らくお待たせいたしました~!」

アシスタント「ミス条映コンテスト…。」

司会者「開幕です! いや~ いよいよですねえ。」

アシスタント「はい!」

司会者「一体 誰が選ばれるんでしょうか。 まずは ここまでの審査を通過いたしました お姫様候補の皆さんを お呼びする前に 審査員の皆様 ご紹介いたしましょう。 まずは 株式会社条映 八代 将社長です。」

(拍手)

司会者「続いて 『棗 黍之丞』シリーズをはじめ 数々の条映テレビ時代劇を 演出しておられます 轟 強監督です!」

(拍手)

司会者「そして 数々のヒット作を 世に送り出してきました 毎宝テレビ プロデューサー 香川雅彦さんです!」

(拍手)

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