連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第72話「1976-1983」【第15週】

あらすじ

無愛想な客(本郷奏多)に、回転焼き屋の娘なのに回転焼きが焼けないことを馬鹿(ばか)にされたひなた(川栄李奈)でしたが、事実なので何も言い返すことができませんでした。将来の展望が何も見えないひなたは、クラスメイトの小夜子(新川優愛)のアイデアで、家業の回転焼き屋を継ごうと思いつき、るい(深津絵里)に焼き方を教えてもらってチャレンジするのですが…。

72話ネタバレ

大月家

回転焼き屋・大月

ひなた「おいでやす。 何個しましょ?」

「おばさんは?」

ひなた「えっ?」

「いつものおばさん いないの?」

ひなた「あっ すいません。 今ちょっと。」

「ああ…。 娘?」

ひなた「えっ? あ…。」

「この店の。」

ひなた「私? はい。 そうですけど。」

「はあ…。 はあ… あんたでいいや。」

ひなた「うん?」

「焼いて。」

ひなた「えっ。」

「回転焼き。 新しいの焼いて。 もしかして 焼いたことないの? この家の娘なんだよね? ハッ うそだろ。」

ひなた「(心の声)『な… 何や この人…。 初対面の相手に なんちゅう態度や。 失礼にも 程があるわ。 大体 既に焼けてる回転焼きがあんのに 新しいの要求するやなんて 小さい子供の所業や。』」

「じゃあ いいよ。 この焼けたので。」

ひなた「(心の声)ええんかい。」あっ おおきに。 何個しましょ。」

「1個。」

ひなた「(心の声)『1個かい! 1個しか買わへんのかい! 10個でも 20個でも買わんかい。』おおきに。 ありがとうございます。 熱っ…。(心の声)『そういう目。 そういう目が人を委縮させ ますます緊張させるいうことが 分かりまへんか!』100円です。 はい。 お釣りです。」

「ふ~ん。 引き算はできるんだ。」

ひなた「たあっ! 何や あいつ!」

玄関前

ひなた「はい。 あ~ お父ちゃん もうちょっと寄って。」

錠一郎「よ… 寄るって…。」

ひなた「行き過ぎ 行き過ぎ。」

錠一郎「こういうこと?」

ひなた「はい。 撮るよ。 はい チーズ。」

(シャッター音)

ひなた「もう一枚 撮るよ。」

森岡「お~! ももたろさん 入学式か。」

桃太郎「はい。」

森岡「おめでとうさん おめでとうさん。 よっしゃ おっちゃんが撮ったろ。」

ひなた「えっ?」

森岡「ひなたちゃんも入り。」

ひなた「ありがとう。 おっちゃん。」

るい「ありがとうございます。」

錠一郎「ああ すいません。」

森岡「わあ ご主人 いつもと えらい違いやな。」

錠一郎「ああ。 いや まあ。」

森岡「男前やな。」

錠一郎「いやいや…。」

森岡「はい チーズ。」

(シャッター音)

<弟の桃太郎「が小学校に入学し ひなたは 高校3年生になりました>

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク