回想
八海「これは… 手紙ですか?」
ミワ「あっ えっと これは その…。」
さくら「だって それぐらいしないと 二人の距離が 縮まらないかなって思ったから。」
回想終了
八海「なるほど… 美羽さくらさんの仕業だったんですね。」
ミワ「はあ。」
八海「でも それがきっかけで 私たちは ゆっくり 映画の話をすることができた。」
回想
ミワ「主演のソン・ガンホさんって 八海さんと同い年です。」
八海「あっ そうなんですか。」
ミワ「はい。」
回想終了
八海「あれは楽しかったです。」
ミワ「はい。」
八海「全部話してくれて ありがとうございます。」
ミワ「本当に 今まで申し訳ございませんでした。」
八海「これから どうなさるおつもりですか。」
ミワ「このまま なりすましているわけにはいかないので 今日を最後に 辞めようと思います。 海外ロケに行かれる前に ちゃんと けじめをつけなきゃいけないと 思いまして。」
八海「藤浦さんにも全て話すんですね。」
ミワ「はい。」
八海「ただ 素性を偽り 部外者のあなたが 私の家に 出入りしていたということになると 場合によっては 彼女は あなたを訴えるかもしれない。」
ミワ「しかたがないと思います。」
八海「どうでしょう これは私とミワさんだけの 秘密にしませんか。」
ミワ「えっ…。」
八海「ミワさんだって 中途半端な覚悟で 始めたわけじゃないでしょう。 ここで逃げても 罪は消えません。 家政婦のお仕事 このまま続けてもらえませんか。」
八海『家政婦のお仕事 このまま続けてもらえませんか。』
<か… 神の啓示!>
(ノック)
藤浦「八海さん。」
八海「ありました 腕時計。」
藤浦「じゃあ 出発しましょう。」
八海「すぐに行きます。」
八海「時間が来てしまったので また お話ししましょう。 しばらくの間 留守をよろしくお願いします。」
ミワ「行ってらっしゃいませ…。」
<私は 神のご意志に 従うことにした>