夜ドラ「ミワさんなりすます」(第3回)

(タイマーの音)

<オタクは基本 報われない>

<いかに財を費やそうとも>

<孤独な時間を過ごそうとも>

<偶像は どこまで行っても偶像。 決して私のいる現実世界と つながることはない…>

<はずだった。 人生は何が起きるか分からない。 あの時 勇気を出して本当によかった>

<私は今日 人生のクライマックスは迎えた>

ミワ「よし…。 もうこれで 終わりにしよう。」

八海邸

寝室

池月「ねえ 八海さんのボトルシップ 壊したんだって?」

ミワ「はい やってしましました。」

池月「でも おとがめなしだったんでしょ?」

ミワ「はい 事故だから しかたないと。」

池月「気に入られてるじゃん。」

ミワ「いやいや…。 八海さんには 本当に申し訳ないことしました。」

池月「まあ 怒ってないなら 別に気にしなくていいじゃない?」

ミワ「でも 私の罪は それだけじゃないんです。」

池月「えっ どういうこと?」

ミワ「あっ 枕…。」

<あんな尊いお方を この先もだまし続けるなんてことは 断じて許されない>

控え室

<手紙を渡し 思いの丈を告白して きちんと罰を受けよう>

<ただ 八海サマは この広いお屋敷の 一体どこにいるのか。 さっき藤浦さんに 今日は3食用意するよに頼まれたから このお屋敷のどこかには いらっしゃるはずなんだけど…>

園庭

八海「誰か… 誰かいませんか?」

ミワ「え? 八海サマの声?」

<いや これは幻聴!? 彼を思うがあまり ついに幻聴まで聞こえてきたのか?>

八海(幻覚)「ミワさ~ん。」

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