(タイマーの音)
<オタクは基本 報われない>
<いかに財を費やそうとも>
<孤独な時間を過ごそうとも>
<偶像は どこまで行っても偶像。 決して私のいる現実世界と つながることはない…>
<はずだった。 人生は何が起きるか分からない。 あの時 勇気を出して本当によかった>
<私は今日 人生のクライマックスは迎えた>
ミワ「よし…。 もうこれで 終わりにしよう。」
八海邸
寝室
池月「ねえ 八海さんのボトルシップ 壊したんだって?」
ミワ「はい やってしましました。」
池月「でも おとがめなしだったんでしょ?」
ミワ「はい 事故だから しかたないと。」
池月「気に入られてるじゃん。」
ミワ「いやいや…。 八海さんには 本当に申し訳ないことしました。」
池月「まあ 怒ってないなら 別に気にしなくていいじゃない?」
ミワ「でも 私の罪は それだけじゃないんです。」
池月「えっ どういうこと?」
ミワ「あっ 枕…。」
<あんな尊いお方を この先もだまし続けるなんてことは 断じて許されない>
控え室
<手紙を渡し 思いの丈を告白して きちんと罰を受けよう>
<ただ 八海サマは この広いお屋敷の 一体どこにいるのか。 さっき藤浦さんに 今日は3食用意するよに頼まれたから このお屋敷のどこかには いらっしゃるはずなんだけど…>
園庭
八海「誰か… 誰かいませんか?」
ミワ「え? 八海サマの声?」
<いや これは幻聴!? 彼を思うがあまり ついに幻聴まで聞こえてきたのか?>
八海(幻覚)「ミワさ~ん。」