連続テレビ小説「なつぞら」第126話「なつよ、新しい命を迎えよ」【第21週】

福祉事務所

<あっという間に 1年近くがたち 優を預けなくてはならない日も 近づいてきました。>

なつ「すいません。 お願いします。」

村川「はい。」

<味方は 思いがけず現れたりもします。>

なつ「どうしても 保育園が必要なんです。 まだ 0歳なんですが 4月から預けられる保育園を 探しているんです。」

村川「ご出産おめでとうございます。 いつぞやは 大変失礼しました。」

なつ「はあ…。」

村川「0歳児や1歳児を預かってくれる 保育園は限られてますが できるだけ近い所を紹介しましょう。」

なつ「はい。」

村川「まあ どうぞ お掛け下さい。」

なつ「はい… よろしくお願いします。」

村川「はい。」

坂場家

<そして 昭和44年の春を迎えました。>

昭和44(1969)年 春

台所

なつ「ただいま。」

坂場「お帰り。」

なつ「あ~ 優ちゃん。 優ちゃん ただいま!」

坂場「あ~…。」

なつ「ただいま。」

坂場「お帰りって ハハ…。」

なつ「笑ってる! いい子にしてたの。」

坂場「ママ お帰り。」

リビング

なつ「優…。」

坂場「はい。」

なつ「おいで。 よいしょ… ただいま。 あ…。」

坂場「うん… 福祉事務所から。」

なつ「どうだった?」

坂場「ダメだった。 どこも落ちた。」

なつ「えっ… 全部? 保育園 全部落ちたの!?」

坂場「うん…。」

なつ「え~…。」

<手ごわい敵は いつ どんな形で やって来るか分かりません。>

なつ「どうしよう…。」

<ああ なつよ それでも負けるな。 来週に続けよ。>

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