坂場家
(優の泣き声)
坂場「はいはい… うん?」
東洋動画スタジオ
テレビ班 作画室
なつ「それじゃ お疲れさまでした。」
一同「お疲れさまでした。」
坂場家
寝室
なつ「優ちゃん! はい おいで。 よいしょ…。 ただいま…。 ずっと我慢してたんだわ…。 何か 変わった様子はなかった?」
坂場「うん 何もないよ。 そこのノートに ミルクの時間と飲んだ量 あと 排便や昼寝の時間も 書いておいたから。」
なつ「あ~ さすが! ありがとう。」
坂場「あ… ごめん 買い物にも行けてなくて まだ何も作ってないんだ。」
なつ「いいよ 私が 何か作る。 ごめんね 大変だったね。」
坂場「そっちは どうだった?」
なつ「なんも。 すぐに作監ってことじゃなかった。 ただ 古巣に戻っただけだった。」
坂場「配慮してくれたんだろ。 君だって そう毎日 残業が続くような仕事になったら 神経が もたいないんじゃないか? その調子だと。」
なつ「そうかもしれない… 生まれてから やっと気付いた。 一番の敵は 子どものことが 気になってしょうがない 自分自身だって。」
夜
(優の泣き声)
坂場「ん…。」
なつ「ああ…。」
坂場「あ… いいよ 君は寝てて。」
なつ「大丈夫。 いる時は なるべく母乳をあげたいから。 おいで。」
<敵は 寝不足でもありました。>
産婦人科
(3か月健診)
<敵は 優の病への心配でもありました。>
秀子「できまちた。 お母さんの元気が 優ちゃんの元気です。 お母さん お願いします。」
なつ「はい。」
秀子「あれ?」
なつ「あれ?」
秀子「あれ?」
東洋動画スタジオ
テレビ班 作画室
なつ「アニーが ここで 魔法が使えなくなる とういうのは どうでしょう?」
<味方は 仕事への情熱です。>
「自分が助けられるみたいな…。」
坂場家
寝室
坂場「気持ちいいですか?」
<味方は イッキュウさんの 楽しそうな協力でした。>
坂場「ほら 気持よかったな。 優。」
<何よりの味方は この絶対的な いとおしさです。>
なつ「優。」
坂場「優。」
リビング
なつ「うん?」
坂場「実は 今日ね… 昼間 優が笑ったんだ。」
なつ「えっ。」
坂場「僕の顔見て 初めて笑ったんだよ。」
なつ「え~ うそだ… ずるい! 優ちゃん…。」
<敵は つまらない嫉妬だったりもしました。>
寝室
なつ「優ちゃん これ 頂戴。」
<だけど やっぱり 最大の味方は 優の成長と それを知る喜びでした。>
坂場「おお… お…。」
なつ「お~ 優ちゃん!」
坂場「優 すごい!」
なつ「偉いね… これ好き?」
坂場「すごいな 優。」