あらすじ
なつ(広瀬すず)が原画、坂場(中川大志)が演出を務めた漫画映画は大失敗。坂場はその責任を取り、東洋動画に退職届を提出する。その後、なつのもとを訪れた坂場は、アニメーターとして終わった、自分との約束を忘れてくれ、となつに言う。坂場からの一方的な申し入れに、なつは坂場への思いを一気に話し、その場から去る。帰宅以来、部屋にこもりきりのなつを心配した亜矢美(山口智子)は咲太郎(岡田将生)に相談するが…。
107話ネタバレ
映画館
<イッキュウさんの初監督漫画映画は 大失敗しました。>
東洋動画スタジオ
作画課
「ダメだよ クライマックスになる頃には 子どもが退屈しちゃって 通路を走り回ってんだから。」
「無理なんだよ あの哲学的な内容を 子どもに楽しめって言ったってさ。」
「せめて もう少し 笑える場面でもあったらな。 演出家に ユーモアがないから しょうがないけど。」
「ハハハ…。」
社長室
山川「『神をつかんだ少年クリフ』は この東洋動画スタジオ 始まって以来の興行成績で 最低記録を出すことは 確実と言える状態だ。」
坂場「申し訳ございません。」
山川「制作期間も その予算も 倍近くかかって この成績だ。 再三にわたる会社の忠告を無視して 君が 信念を貫いた結果だよ。」
坂場「分かっています…。」
山川「この作品に関わった 全スタッフの昇級 および ボーナスのカットを 覚悟してもらいたい。」
坂場「待って下さい。 責任は 全て 私一人にあります。」
井戸原「無論 君だけじゃない。 責任は君の暴走を許した この私にもある。 映画部長である私は その任を解かれることになるだろう。 後任は 親会社の東洋映画から送り込まれ 我々が 自由に企画を決めることは これで もうできなくなるだろう。 それが どういうことか 君には分かるかね?」
坂場「責任は取るつもりです。 よろしくお願いします。」