雪次郎「何で 神様に 村人みんなを助けてくれと 言わなかったんだ…。 なぜ 自分のことだけを 考えてしまったんだ…。 俺は 愚か者だ…!」
なつ「いいえ。 私がいけないのです。」
雪次郎「あなたは?」
なつ「私は 神の使いでありながら あなたに 恋をしました。 だから ペチカを眠らせたのです。 ペチカを諦めてほしかったのです。 さあ 私を焼いて下さい。 白蛇の皮を焼いて それを煎じて飲めば 病気は治ります。」
なつ「そして 川では オショロコマが たくさん取れるでしょう。 それを分け合って 川下の村と仲よくなって下さい。 そして 平和に暮らして下さい。 どうか お幸せに。 さようなら。」
雪次郎「待ってくれ… 待ってくれ!」
雪次郎「何だ 牛か。」
良子「牛じゃねえ! 白蛇だ! モ~!」
雪次郎「白蛇様!? 本当に白蛇様なのか!?」
良子「どう見ても…。 白蛇!」
(拍手と笑い)
一同「お疲れさまでした~!」
良子「気持ちいかった~!」
なつ「緊張した…。」
雪次郎「いや 誰かほどじゃねえべさ。」
門倉「(口笛)」
倉田「ま いろいろあったが これが 俺たちの演劇だ。 うん… 心から そう言えるだろう。 はい お疲れさん!」
一同「ありがとうございました!」
倉田「はい。」
天陽「お疲れさまでした。」
倉田「すごい絵だったな。」
なつ「天陽君!」
雪次郎「おっ 天陽 見てたのか?」
天陽「うん。 まあ 途中からだったけど。」
なつ「何かあったの?」
天陽「うん…。」