連続テレビ小説「なつぞら」第25話「なつよ、お兄ちゃんはどこに?」【第5週】

門倉「俺たちは 試合に負けて 勝負に勝ったんだよな?」

良子「え? あんたが それ言うのかい?」

門倉「おい 奥原!」

なつ「えっ?」

門倉「俺は… この舞台が成功したら 言うべと思ってたんだ。」

なつ「何さ?」

門倉「言っていいか?」

なつ「どうぞ。」

門倉「奥原! 言うぞ。」

なつ「どうぞ。」

門倉「卒業したら 俺の… 嫁になってくれ! 答えは もちろん 今すぐじゃなくていい。 いつか… そのうち… 気が向いたら…。」

なつ「ごめんなさい。 それは できない。」

良子「即答だったね。」

雪次郎「番長… 舞台は 決して成功してねえべよ。」

なつ「うん…。」

門倉「そだな… それじゃ しかたない。 よし 分かった! 今のは きっぱり忘れてくれや!」

雪次郎「うん 男らしい。」

門倉「よし! ハッ… 忘れた! ハハハハハ…。 あ~! あ~!」

なつ「番長!」

良子「追わないのが 思いやりだわ。」

なつ「ごめんね 番長…。 だけど びっくりした~。」

<私もです。 私も きっぱり忘れます。>

良子「なつ! 私の嫁になってくれ~!」

なつ「よっちゃん やめてよ!」

雪次郎「番長 かわいそうだべ。」

(笑い声)

なつ「ちょっと…。」

柴田家

牧場

<8月に入り なつたちは 夏場の牧場に欠かせない 草刈をしました。 3日続けて晴れる日をねらい 刈った草を乾燥させて 干し草を作るのです。 それを分けてもらうため 天陽君の家族も手伝いました。>

台所

富士子 なつ「お帰んなさい。」

照男「腹減った~。」

タミ「ご苦労さんです。」

天陽「お邪魔します。」

悠吉「お~ いい匂いだ。 さあさあ 入って…。」

菊介「おっ これ 照男君の好物でねえか?」

照男「あっ トマト?」

菊介「おむすび… トマト? トマトか…。」

子供部屋

一同『頂きま~す。』

(おなかが鳴る音)

夕見子「う~ん…。」

居間

夕見子「もう! 私も ごはん呼んで!」

悠吉「勉強中 悪いべや。」

菊介「食ったら眠くなっぞ。」

菊介「何だ この野郎。」

悠吉「ハハハ…。」

牧場

泰樹「おう…。」

富士子「はい。」

タミ「はい。」

菊介「はい。」

天陽「はいよ。」

なつ「はい。」

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