柴田家
子供部屋
夕見子「何やってんの? 何 勝手に 人のノート見てんのさ?」
富士子「あんた これ知ってた?」
夕見子「フフ… 知ってるも何も なつの落書きは病気で治らんわ。」
富士子「これは 落書きじゃない…。」
夕見子「えっ?」
富士子「あの子 本気だったんだ…。」
雪月
とよ「あ~れ。」
泰樹「おう…。」
とよ「あ~れ あ~れ…。」
山田家
馬小屋
なつ「じゃ 帰るわ。」
天陽「なっちゃん。」
なつ「ん?」
天陽「うん… できるかどうか分かんなくても 泰樹さんは たった一人で 海を渡って 北海道に来たんだべさ。 泰樹さんは なっちゃんにとって 見本だべさ。 誇りだべ? したら なっちゃんが どうすべきか 自然と分かるだろ。 なっちゃんは 自分の信じたことをやればいい。」
なつ「分かった…。 もう分かったから…。 天陽君 そんなに… そんなに応援しないでよ! さよなら!」
<なつよ 君は 何を求めて 天陽君のもとへ行ったのか…。 自然な気持ちが 時には 一番 不自然なこともあるよな。>