あらすじ
はな(吉高由里子)は英治(鈴木亮平)に妻がいたことのショックを胸にしまい、新雑誌『にじいろ』刊行の仕事に打ち込んでいた。ある日、文芸誌に連載中の宇田川(山田真歩)の小説がはなと英治の恋愛をモデルに書かれたと気づき、はなは動揺。一方で宇田川は『にじいろ』のための児童小説を書き始め、聡文堂の面々を歓喜させる。カフェーで宇田川の原稿を受け取ったはなは、梶原(藤本隆宏)から村岡印刷に届けてくれと頼まれ…。
79回ネタバレ
道中
かよ「お姉やん。 もう あの人の事 待ったりしちゃ駄目だ。 村岡さんは 結婚してるだ。」
かよ宅
玄関前
はな「聞きました。 全部。」
英治「言いそびれていて すいません。 これからも 花子さんが翻訳するページは 手伝わせて下さい。 あなたのためにできる事は それしいかないんです。」
居間
<まさか 自分が 道ならぬ恋をしていたなんて 思ってもみなかった はなでした。>
聡文堂
<はなたちは 新しい雑誌の完成に向けて 大忙しの毎日を送っていました。>
須藤「安東君 これも よろしく。」
はな「あっ はい。」
梶原「よし。」
醍醐「あとは 宇田川先生の 連載小説だけですね。」
須藤「もう これ以上 待てません。 ほかの作家に頼んだら どうでしょう?」
梶原「いや 宇田川満代の連載は この雑誌の目玉になる。 諦めずに口説き落そう。」
三田「いや~ 宇田川先生 やっぱり 今 勢いありますよ。 『文学東洋』に連載してる『逢引』も 気合い入ってます。 『なぜ あんな告白を してしまったのだろう。 女の口から 『あなたを好きです』と 言ってしまったのだ。 どしゃ降りの雨の中 男は ハル子を追ってきた。」
三田「ハル子の胸は 春の嵐のように 轟々と高鳴っていた。 男は 傘を差し出し ハル子を抱き締めた。 だが 明くる日 男は ハル子に 信じられない言葉を言い放った。 『ゆうべの事は 忘れて下さい』』。」
醍醐「はなさん この小説 ひょっとして…。」
梶原「安東君 どうかしたのか?」
はな「あ… いえ…。」
(電話の呼び鈴)
「安東さん 電話。」
はな「あっ はい。 ありがとうございます。 はい 安東でございます。」