連続テレビ小説「なつぞら」第39話「なつよ、今が決断のとき」【第7週】

弥市郎「あ… したら 遠慮なく。 ほれ。」

砂良「あっ… どうも すいません。」」

照男「あっ いえ… 重いですから。 どこに置きますか?」

砂良「ここ。」

照男「はい。」

富士子「本当に助かりました。 何て お礼を言ったらいいのか…。」

弥市郎「一晩 ここに いただけです。 大したことは 何もしてない。」

富士子「いいえ あなたは 命の恩人です。 それに なつは ここが 本当に楽しかったみたいで…。」

弥市郎「一晩中 寝ないで 絵描いてたからな。 あの集中力は 尋常じゃなかった。」

砂良「ここにあるものは 全部 描いたんじゃないかな。」

富士子「なつが 絵を…。 なつが そんなに絵を描くのが 好きだなんて 知らなかった。」

回想

回想終了

照男「ありがとうございます。」

砂良「はい。」

山田家

居間

タミ「漫画映画 作りたいのかい? なっちゃんも。」

なつ「でも…。」

天陽「でも 柴田家の人には言えないんだ 悪いから。 それで悩んでんだ。」

正治「いや そりゃ 柴田さん がっかりするべな。 東京に戻るって言ったらな。」

天陽「でも 兄ちゃんも 手紙で書いてただろ。 今なら 会社は 人手が たくさんいる時だから 女でも 高卒でも 美大や芸大を 出てなくても入れるかもしれないって…。 そうだ 兄ちゃんに相談すんのが 一番早いわ なっちゃん。」

タミ「おばさん 手紙書こうか?」

天陽「なっちゃんが 自分で書いた方が いいだろ そこは。」

なつ「ちょっと待ってよ 天陽君。 なして そんな急ぐの? 私の悩みに 答え出し過ぎだわ。」

天陽「なっちゃん もともと 人間の生き方に いいも悪いもないんだよ。」

なつ「えっ?」

天陽「それは 人間がこしらえた観念にすぎないのさ。 自然の中で 生きてるもんは そんなこと思わんべ?」

なつ「急に難しいこと 言わんでよ…。」

天陽「なっちゃんも 自然になればいいだけだよ。 自分が どう生きたいのか どうしたいのか 自然な気持ちに 従えばいいだけだ。 何も 悩むことなんてない。」

なつ「うん…。」

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