連続テレビ小説「なつぞら」第42話「なつよ、今が決断のとき」【第7週】

山田家

牛舎

なつ「こんにちは。」

(鳴き声)

天陽「なっちゃん…!」

なつ「えっ! 生まれたの!?」

正治「ああ。 さっき生まれたんだわ。」

なつ「どっち?」

タミ「メスさ!」

なつ「やった~!」

天陽「やったわ なっちゃん!」

なつ「初乳は飲ませた?」

天陽「あっ いや まだ…。」

なつ「何やってんの! 教えるから!」

道中

天陽「なっちゃん!」

なつ「天陽君…。」

天陽「なっちゃん…。」

なつ「どしたの…?」

天陽「なっちゃん… 俺は待たんよ。」

なつ「えっ?」

天陽「なっちゃんのこと ここで… 帰るのは待たない。 なっちゃん… 俺にとっての広い世界は ベニヤ板だ。 そこが 俺のキャンバスだ。 何もないキャンバスは広すぎて そこに向かってると 自分の無力ばかり感じる。]

天陽「けど そこで生きている自分の価値は ほかのどんな価値にも流されない。 なっちゃんも 道に迷った時は 自分のキャンバスだけに向かえばいい。 そしたら どこにいたって 俺と なっちゃんは 何もない 広いキャンバスの中で つながっていられる。 頑張れ! 頑張ってこい なっちゃん。」

<ああ なつよ 万感の思いを込めて 未来に向かえよ…。 来週に続けよ。>

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