連続テレビ小説「なつぞら」第42話「なつよ、今が決断のとき」【第7週】

照男「なつ! 天陽も…。」

天陽「こんにちは。 あの… 牛乳をお届けに来ました。」

砂良「別に 頼んでないけど…。」

柴田家

詰め所

なつ「ねえ どういうこと?」

照男「何が?」

なつ「あの牛乳は どういう意味?」

照男「牛乳に 意味なんかあるか。 牛乳に 意味があったら 牛は 年中 悩んでなきゃなんねえべ…。」

なつ「あっ 照男兄ちゃんが 砂良さんのことを 好きんなったっていう意味か!」

照男「はんかくさい!」

なつ「違うの?」

照男「お前こそ 意味の分かんねえこと言うな。」

なつ「したら 分かりやすくするべさ。」

照男「おい 何すんだ?」

なつ「砂良さんに 照男兄ちゃんのこと どう思ってんのか聞いてくんのさ。」

照男「お前な!」

なつ「ん?」

照男「お前は 何でも そう勢いでやろうとするから 自分を苦しめることにもなるんだ。 目標達成には じっくり時間をかけることも大事だべ。」

なつ「うん… そりゃ そだね。」

照男「気を付けれ。」

なつ「でも 照男兄ちゃんは ちょっと 時間をかけ過ぎるところがあるから 気を付けれ。」

照男「うん…。」

なつ「うん。」

照男「フフフ…。」

<時間は 瞬く間に過ぎて 3月。 今日は 夕見子ちゃんの出陣式です。>

台所

泰樹「行くのか。」

富士子「うん。」

夕見子「行ってきます。」

悠吉「これから試験かい?」

富士子「今日は 札幌に行くだけ。 試験は明日から。」

悠吉「いや~ なまら すごいもな。」

剛男「夕見子。」

夕見子「ん?」

剛男「頑張れ。 父さんは お前が誇らしいぞ。」

夕見子「受かってから言ってよ そんなこと。」

剛男「父さんは お前を信じてる。」

なつ「夕見なら 絶対大丈夫! あんなに 寝ないで頑張ったんだから。」

明美「家事もしないで頑張ったんだから 大丈夫!」

夕見子「あのさ みんな 大げさにしないでよ。 私は 大学受験で 人生が決まるなんて 思ってないから。 スキー大会に行くようなもんでしょや。」

悠吉「ひえ~ こりゃ大物だわ。」

菊介「夕見子ちゃん そりゃ違うわ。 スキー大会は 人生かけた大勝負だ。」

悠吉「そりゃ おめえだけだべ。」

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