連続テレビ小説「なつぞら」第68話「なつよ、千遥のためにつくれ」【第12週】

咲太郎「なつ…。 俺が悪かった。 俺が千遥を あんな目に遭わせてしまったんだ。 けど 俺は 千遥が どこかで生きてると信じてる。」

なつ「お兄ちゃん… だったら 今すぐ 千遥を捜さないと… 私は 絵なんて描けないよ…。」

咲太郎「どうして? 千遥のために描くんだよ。 お前 言ったよな? 漫画映画は 子どもの夢なんだって。 だったら その夢を千遥に見せてやれよ。」

なつ「千遥に?」

咲太郎「ああ。 お前 これを動かしてたんだろ? 子どもの頃 この絵を生かそうとして  それで 漫画映画を作ろうとしたんだよな? みんな生きてたんだろ? そんないい夢 千遥に見せてやらないで どうするんだよ! これからも 千遥に見てほしいものを作れ。 千遥のために作れ。」

なつ「千遥のために…?」

咲太郎「絵を描け なつ。 お前は 絵を描け。」

なつ「お兄ちゃん…。」

咲太郎「うん?」

なつ「これ描かないと 明日 会社に行けないから…。」

咲太郎「うん…。 うん。 分かった…。」

柴田家

夫婦の部屋

剛男「どうした?」

富士子「夢を見たわ…。 子どもの頃のなつが 一人で泣いてた…。 誕生日だから そんな夢見たんかね…。 大丈夫かね…?」

剛男「大丈夫だよ…。 なつは もう子どもじゃないんだから。」

富士子「そだね…。」

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