なつ「でも 動きを詰めるだけだと 全体の勢いが止まってしまいます。」
麻子「勢いをつけるために詰めるの! 動画の原則でしょう。」
なつ「いや 分かりますが…。」
麻子「分かってるなら やりなさいよ。 もう 私がやる?」
なつ「いえ 最後まで やらせて下さい!」
下山「うん。 じゃ もう一回 考えてみて。」
なつ「はい。」
麻子「待って これも。」
茜「大丈夫 面白くなってきてるわよ。」
なつ「あと少しなんですが…。」
堀内「やっぱり 詰めじゃないかな?」
なつ「はい そなんですけど…。 どうしたらいんでしょうか…。」
階段
なつ「あっ…。」
坂場「また馬ですか?」
なつ「馬です。」
坂場「まだ 馬を描いてるんですか?」
なつ「まだ 馬です。」
坂場「もし お役に立つなら…。」
なつ「えっ?」
坂場「私が 馬になって ここを駆け下りましょうか?」
なつ「大丈夫です…。」
坂場「そうですか?」
なつ「もし それを見てしまったら 当分 馬を描く度に 笑って 手が震えそうですから。 一人で なんとか頑張ります。」
なつ「うわ~!」
坂場「大丈夫?」
なつ「大丈夫…。」