連続テレビ小説「なつぞら」第7話「なつよ、夢の扉を開け」【第2週】

帯広警察署

警察官「どっから来たの?」

なつ「東京です。」

警察官「と… 東京!? 誰と来たの?」

なつ「一人です。」

警察官「分かんないもね。 それが どうして帯広に来たんか? そこ黙ってちゃ分かんねえべさ。」

なつ「お願いします。 私を 東京に戻して下さい。」

警察官「えっ?」

なつ「私を 東京に帰して下さい! お願いです!」

警察官「東京には 誰がいる?」

なつ「家族です。 お兄ちゃんがいます。」

警察官「東京のどこにさ?」

なつ「浅草の孤児院です。」

警察官「孤児院?」

雪月

とよ「ここで アイスクリーム食べた あの子が…。」

雪之助「いなくなったんかい?」

富士子「アイスクリーム? 父が ここに連れてきたんですか?」

雪之助「うん… いつも 柴田さんには ごひいきになってます。」

剛男「お義父さんが アイスクリームを なっちゃんに?」

富士子「何で言わないの?」

回想

なつ「おいしいです!」

泰樹「うちのもんには ないしょだぞ。」

なつ「はい。」

回想終了

とよ「それなのに いなくなったんかい。 恩知らずだねえ。」

剛男「いえ その前に さんざん働かされてきたんで。」

泰樹「わしのせいだって言うのか?」

剛男「あっ いえ…。」

とよ「どういう子なんだい? あの子は。」

剛男「私の 亡くなった戦友の子なんです。 東京の孤児院から引き取って 連れてきたんです。 私の責任なんです。」

妙子「あの~ 警察は?」

富士子「えっ?」

妙子「家出なら 警察に 保護されてるかもしれないでしょ。」

富士子「そうよ!」

剛男「お義父さん!」

帯広警察署

警察官「とりあえず 今晩は こっちで保護するからね。 女の子が 一人で マーケットになんか いたら… うん? 物騒だべさ。」

なつ「あの…。」

警察官「えっ?」

なつ「すみません… お便所貸して下さい。」

警察官「お~… 大丈夫か? 急ぐべ 急ぐべ…。」

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