連続テレビ小説「なつぞら」第81話「なつよ、十勝さ戻って来い」【第14週】

夫婦の部屋

富士子「あの子 本当に きちんと しつけられてるわ…。 洋服も姿勢も行儀もきれいだし… きっと ちゃんとした置屋で そんな悪いところじゃないでしょ。」

剛男「もし このまま ここにいたいと言ったらどうする?」

富士子「なつも いないのに?」

剛男「あの子は幸せだと言ったけど… つらいことが ないはずないけどな…。」

富士子「芸者のこと よく知ってるの?」

剛男「えっ? いや… 本物は見たことない…。」

富士子「うそでしょ。」

剛男「本当だって。」

富士子「うそ。」

剛男「本当。」

富士子「こっち見ろ。」

剛男「わっ! いや 本当…。」

詰め所

富士子「おはよう。」

千遥「おはようございます。」

悠吉「お~! 何か懐かしいべ。」

菊介「なっちゃんが帰ってきたみたいだ。」

泰樹「おはよう。」

千遥「おはようございます。」

富士子「あんまり こき使わんでよ。 後で なつに怒られっからね。」

泰樹「分かってるよ。」

悠吉「牛は大丈夫かい? 怖くないかい?」

千遥「大丈夫です。 かわいいです。」

悠吉「そうかい? なっちゃんも 初めから めんこがってたもんだ。」

照男「でも 油断してっと蹴られっからな。」

菊介「大丈夫だ。 なっちゃんの時みたいに この菊介のおっちゃんが 全ての危険から守ってやっから。」

砂良「それが一番怖いべさ。」

菊介「ちょっと 砂良ちゃん…。」

(笑い声)

泰樹「千遥 搾乳やってみっか。」

千遥「はい。」

旧牛舎

照男「後ろ足 気ぃ付けてな。」

回想

泰樹「数を数えるように 上から指を折るようにして搾れ。」

なつ「指を…。」

回想終了

泰樹「数を数えるように 上から指を折るようにして搾るんだ。」

千遥「あっ…!」

泰樹「ハハハハ… できた!」

(笑い声)

泰樹「うまい うまい… うん それでいい!」

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