あらすじ
主役抜てきへのやっかみから、劇団員たちに呼び出されたと思った雪次郎(山田裕貴)だが、実は新しい劇団の旗揚げの誘いだった。蘭子(鈴木杏樹)を裏切ることはできないと断る雪次郎だが、稽古中に蘭子の口からとある事実を告げられる。一方、新作「百獣の王子サム」の制作に携わるためにテレビ班に移ったなつ(広瀬すず)と茜(渡辺麻友)たち。だが、映画とは違い、簡略化された原画の数々を目の当たりにし、戸惑いを隠せず…。
99話ネタバレ
劇団赤い星座
稽古場
虻田「我々と一緒に 新しい劇団を創らないか! 小畑雪次郎!」
雪次郎「蘭子さんと共演することが 亀山蘭子という女優と 共演することが夢で そのために ここにいます。 だから 今は 辞めるわけにはいきません。」
雪次郎宅
なつ「それで?」
雪次郎「分かってもらえたよ。」
なつ「そう… なら いかったでない。」
レミ子「だったら 雪次郎は 夢をかなえたんだね?」
雪次郎「ああ…。」
なつ「レミさんは このまま 劇団に残るんですか?」
レミ子「私は 何があっても 雪次郎と蘭子さんの味方だから。 『かもめ』では セリフもない小間使いの役でもね。 トレープレフ 頑張れよ。」
なつ「うん そうだわ。 こうなったら 心を決めて 頑張るしかないっしょ。 雪次郎君 頑張って! 楽しみにしてるから。」
雪次郎「うん 分かった。 ありがとう なっちゃんも レミちゃんも。」
なつ「私も頑張るわ。 今度 テレビを作るんだけど。」
雪次郎「テレビ?」
なつ「そう。 テレビで アニメーションやるの。」
レミ子「『鉄腕アトム』みたいな?」
なつ「そう! 見てるんですか?」
レミ子「当たり前よ。 いつ 声で呼ばれるか分からないもん。 というより呼ばれたい! なっちゃんのにも呼んでよ!」
なつ「いや まあ… まだ そこまでは 何も決まってませんから。」
雪次郎「なっちゃんも テレビをやるのかい。」
なつ「そう。 でも 映画と違って テレビの作り方 よく分かってないんだわ。 だから頑張る。」
雪次郎「頑張れよ なっちゃん。」
なつ「頑張るよ。」
雪次郎「じゃ 飲むか 景気付けに。」
レミ子「おっ いいね。」
3人「頑張る 乾杯!」
劇団赤い星座
稽古場
雪次郎『本物の天才か!』。
<残った劇団員で 稽古が始まりました。>
雪次郎『あんた方の誰よりも上なんだ!』。
蘭子『デカダン!』。
<演目は チェーホフの『かもめ』。 雪次郎君と蘭子さんは 親子を演じます。>
蘭子「ちょ… ちょっと待って! ちょっと止めてちょうだい。」
福島「はい ちょっと止めようか。」
蘭子「あなたね 無駄な動きが多いのよ。」
雪次郎「はい すいません…。」
蘭子「自分を見せようとせずに ちゃんと トレープレフが ここにいるっていうことを演じなさい。」
雪次郎「はい 分かりました!」