内科病棟
奈々子「いい? テキパキよ テキパキ 分かった?」
恵里「はい テキパキ。」
奈々子「分かってんの ホントに。」
恵里「分かってますよ~。」
奈々子「おはようございます。」
恵里「おはようございます! 今日から 私 テキパキいきますので よろしく。」
奈々子「だから…。」
恵里「はい 安藤さん 検温です。 あれ パジャマ 新しいですねぇ。」
安藤「分かる? 牛柄なんだ 一応。」
恵里「あ ホントだ かわいいさぁ!」
安藤「そうさぁ。」
恵里「私の 一風館というアパートにも…。」
奈々子「(せきばらい)」
恵里「あ テキパキいきますよ~。 脈 測りましょうね。」
安藤「うん。」
まあ 恵里は こんな感じでございます
古波蔵家
(電話の呼び鈴)
勝子「はい はい はい。 はい もしもし?」
勝子「おかあさん? …チョット 待って 下さいね …はい はい。 カマボコ 黒砂糖 はい 替えの上着 はい あの 花柄のですね? はい …これを送れ? はい 分かりました。 おかあさん いつまで そっちにいるつもりですか?」
一風館
ハナ「まだまださ やるべき事が 残っているからねぇ。」
勝子☎「やるべき事?」
ハナ「それはいい よろしくね 勝子さん。 あ それとね 恵文には 注意しなさいよ。」
古波蔵家
勝子「え? 注意って 何ですか?」
一風館
ハナ「あの子はね 子供のころから 私が留守にするとね 必ずと言っていいほど 悪さするさ 必ずさ もう…。」
古波蔵家
勝子「え?」
一風館
ハナ「だからね 気をつけなさいよ。 じゃあね お金もったいないから 切るよ。」
古波蔵家
勝子「はい。 悪さ…?」