清流企画
芹沢達美「褒め過ぎよ。どう考えても」
芹沢達美「この間ここのラーメン食べたけどインパクト重視で味は単調だったわ。なのにこんな高評価つけちゃって!」
有栖涼「読者もラーメンファンも新しいもの好きですから。多少はその辺も考慮しないとぼくの商売成り立たないんで」
須田正史「純粋に味だけで評価しないんじゃ日本一のラーメン評論家の名前が廃りますよ有栖さん?」
有栖涼「あれー?須田君までそんな風も言う?しっかり味で評価しているからこそ【らあめん清流
芹沢達美「当然の結果よ!そんなのうれしくもなんともない!」
そういいながら読んでいた雑誌に注目する芹沢
芹沢達美「ねえ河上さん、これって汐見のの父親?」
河上堅吾「そうですね。貰った書類にも確か・・・」
場面変わりnoodle cafe TMYにて
坂口恵「お待たせしました」
坂口琢磨「お待たせしました」
汐見ゆとり「これが夏川先輩の考えた新メニューですかー」
夏川彩「そう麺にはパスタで使用するデュラムセモリナ粉をブレンドしてスープは丸鶏ベースの塩味にバジルとオリーブオイルで作った香味油を浮かしたの」
汐見ゆとり「具にはカプレーゼとルッコラ!つまりイタリア風ラーメンですね!じゃあいただきます」
夏川彩「ん~!美味しい!試作を繰り返した甲斐がありましたね!これなら文句なしで看板メニューになりますよ!」
坂口琢磨「ありがとうございます。」
坂口恵「でも、本当に大丈夫なんでしょうか?とんこつラーメンから全然趣向が変わって私は少し不安なんですけど」
夏川彩「大丈夫ですよ。ご主人の腕は確かですから!」
坂口雄大「ただいまー。父ちゃん!俺、学校の友達にお店が新しくなるって宣伝しといたよ!」
坂口琢磨「そっかーありがとうなー。じゃあオープンしたらお客がバンバン来て忙しくなるぞ!」
坂口雄大「この人、夏川のお姉ちゃんのお友達?」
夏川彩「同じ会社のね。ちょっと汐見!」
汐見ゆとり「あっすみません」
坂口琢磨「あの何か気になることでも?」
汐見ゆとり「”バンバン”じゃなくて”パラパラ”かなって?」
坂口親子「”パラパラ”?」
汐見ゆとり「というより”スカスカ”というか?」
坂口親子「”スカスカ”?」
夏川彩「何よ言いたいことがあるならハッキリ言えば?」
汐見ゆとり「つまりですね。このラーメンだと”ガラガラ”の予感が!」
坂口親子「”ガラガラ”⁉」
坂口琢磨「”ガラガラ”ってこの店がですが?
夏川彩「あんた!いきなり何言ってんのよ!」
汐見ゆとり「いやハッキリ言えって言うから」
場面変わり清流企画にて
河上堅吾「やっぱりそうだ。カメラマンの汐見亮二」
芹沢達美「ああ、内も取材受けたことあったのねー」
河上堅吾「それだけじゃ、ありません。もしかしたら、内はとんでもない子を採用したかも知れません」
場面変わり外を歩くゆとり
汐見ゆとり「はあーどうしようー」
白坂隼人「あ!ゆとりちゃん!」
汐見ゆとり「あれ!白坂さん!どうしてここに?」
白坂隼人「ああー外回りだよ!そっちこそどうしたの?夏川さんに付いていくように言われてたよね?」
汐見ゆとり「それがですね・・・」
回想 noodle cafe TMYにて
坂口琢磨「どういうことですか”ガラガラ”って?」
坂口恵「何がダメなのか説明してください!」
夏川彩「ちょっと来い!」
汐見ゆとり「痛い痛い痛い、先輩暴力はダメです暴力は」
夏川彩「何考えているのよあんたは!!お客様の目の前で!!」
汐見ゆとり「感じたままを言っただけですよ私は」
夏川彩「ふざけないで!だからあんたなんか連れてきたくなかったのよ!もう!いいから会社に戻って!それと社長には余計なこと言うんじゃないわよ?わかってる?」
汐見ゆとり「余計なことって?じゃあなんて言えば?¥」
夏川彩「夏川さんのコンサルティングは完璧でした。あれなら大成功間違いなしです。はい、リピート?」
汐見ゆとり「夏川さんのコンサルティングは完璧でした。あれなら大成功間違いなしです。」
夏川彩「OKじゃあ、さっさと消えな!」
回想終了
白坂隼人「まあそれは怒られても仕方ないんじゃない?でも理由はなんなの?その”ガラガラ”の予感ってやつ?」
汐見ゆとり「なんとなくなんです。”ワクワク”が全然ないっていうか?」
白坂隼人「なんとなくねー。でもそれが当たっちゃったら結構夏川さんきついだろうなー。今回は絶対失敗できない案件だし。」
汐見ゆとり「失敗出来ない案件?」
白坂隼人「うん、実はね。夏川さn」
ふくよかな女性「隼人きゅん見ーつけた。もう会いたかった。隼人きゅん、何度連絡しても出てくれないんだから。で、何この女?」
白坂隼人「会社の同僚です!」
白坂隼人「仕事関係の知り合いで」
ふくよかな女性「ちょっと、他人行儀なこと言わないでよ!私と隼人きゅんの仲なのに、私もう旦那と別れる準備も出来てんだから。」
汐見ゆとり「白坂さん!まさか?」
白坂隼人「誤解だって!昼間からそんな変な冗談辞めてくださいよ奥さん」
ふくよかな女性「私は本気よ本気!女ってのはねー幸せのためならとことん欲張りになれるものなのよー」
汐見ゆとり「じゃあ私はこれであとはお二人でごゆっくりどうぞー。お二人でごゆっくりー。」
白坂隼人「誤解したまま行かないで、ゆとりちゃん、ゆとりちゃーん・・・」
場面変わって noodle cafe TMYにて
夏川彩「あとは店内の装飾についてなんですが」
坂口恵あのー夏川さん、さっきの汐見さんって人が言っていたことなんですけど」
夏川彩「あーあの子入社して1週間の新米なんで何にもわかってないんですよ。こちらのお店は大繁盛間違いなしですから!」
坂口琢磨「でなきゃ困りますよ。その為になけなしの貯金をはたいたんですから!」
坂口恵「そうですよ。もしお客さんがきてk」
坂口雄大「母ちゃん、お客さんきっと沢山来てくれるよ」
坂口恵「うん、そうね」