連続テレビ小説「ちむどんどん」116話「ゆし豆腐のセレナーデ」

比嘉家

和彦「みんな元気でよかった。」

良子「それが みんなというわけでは…。」

和彦「えっ?」

良子「歌子と智。」

和彦「あの2人 何かあったの?」

良子「何もないから困っているわけ。」

和彦「僕はてっきり 歌子ちゃんが こっちに帰ってきたら結ばれるものだと。」

良子「みんな そう思ってたさ。」

和彦「うん。」

良子「和彦君 この機会に 智に 聞いてみてくれない? 歌子のことを どう思っているのか。」

和彦「いや 僕は そういう役回りは…。」

良子「博夫さんは 融通が利かない。 お母ちゃんは 考えていることが すぐ顔に出てしまう。 暢子は 何も分かっていない。 うちの言い方は 何でも 怒ってるみたいに 聞こえて怖いって よく言われるし あとは ニーニーぐらいしか…。」

和彦「分かった 分かった。 僕が聞く。」

智「和彦。」

和彦「あっ…。」

歌子「ただいま。」

良子「2人で買い物?」

智「いや そこでばったり。 なあ。」

歌子「うん。」

良子「あっ 歌子 こっち 台所手伝って。」

歌子「うん。」

良子「智も 夕ごはん食べてって。 和彦君が たまには 智と じっくり話したいって。」

智「どうした?」

和彦「あ… 実は…。」

智「何か 言いにくいこと?」

和彦「好きなのか? 歌子ちゃんの…。」

智「あ~… 伸びる~ 気持ちい ありがとう。 フフッ…。」

和彦「ごめん…。」

智「何か 突然。」

和彦「好きなんだろ? 歌子ちゃんのこと。 好きじゃないのか?」

智「いや そんなことは…。」

和彦「だったら どうして はっきり 好きって言わないんだ。」

智「それは…。 仮に告白して もし よくない返事だった場合 気まずくなってしまうアラニ。」

和彦「だけど みんな心配してるよ。」

智「みんな?」

和彦「暢子だけは知らない。 そういうことには かなり鈍感だから。」

歌子「智ニーニー ちょっと手伝ってくれる?」

智「うん。」

智「絶対に 余計なこと言うなよ。」

和彦「はぁ~。」

暢子「うん! おいしい。」

優子「この畑で 昨日取れた 島らっきょうだよ。」

暢子「ん~!」

優子「はい。 モーウイのお刺身。 おいしいよ。」

暢子「う~ん 最高! やんばるの畑 最高! ちむどんどんする。」

(笑い声)

暢子「ん~っ うん。」

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