連続テレビ小説「ちむどんどん」116話「ゆし豆腐のセレナーデ」

比嘉家

石川「フッフッフッ…。 あっ 割れた。」

良子「ほい。」

和彦「じゃあ 良子たちも 昨日から泊まりに。」

優子「暢子たちが来ると聞いて どうせなら 一緒にどうかと思って。 和彦君も お仕事 忙しいんでしょう?」

和彦「まあ。 でも 本当にやりたい仕事は なかなか。 ぜいたくな悩みかもしれないけど 僕も あのころの父のように もっと 沖縄に じっくり向き合えたらって。 親になってから 特に 父のことを よく思い出すようになりました。」

優子「すてきなお父さんだったよね。」

回想

和彦「父さん。 やっぱり 僕 高校はアメリカに行く。 沖縄に来て分かった。 最初は なかなか なじめなくても 思い切って 一歩踏み出したら なんとかなる。 そう思えてきたんだ。」

史彦「思ったとおりにすればいい。 応援するよ。」

和彦「うん。」

回想終了

シークワーサーの木

健彦「嫌だ 僕が取る!」

暢子「あっ ごめんね。」

回想

史彦「はい どうぞ。」

暢子「ありがとう。 本当は 自分で取れるようになりたい。」

史彦「あっ そうだったんだ。 ごめん ごめん。 暢子ちゃんにとっては この村がふるさと。」

暢子「ふるさと?」

史彦「いつか 暢子ちゃんが大きくなって 今の暢子ちゃんみたいな子に シークワーサーの実を取ってあげる時が きっと来るから。 そしたら もう一度考えてみるといい。 この村が 本当につまらないかどうか。」

回想終了

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