連続テレビ小説「ちむどんどん」120話「ゆし豆腐のセレナーデ」

和彦「田良島さん 本当に いろいろと…。」

田良島「とにかく 家族3人仲よく 新天地でも いい人生を送ってくれ。」

和彦「はい。」

暢子「はい。」

田良島「はい。」

(拍手)

三郎「ところで この店は?」

暢子「実は そのことについても 報告が。」

矢作「(せきばらい)え~… この ちむどんどんは 俺が引き継ぐことになりました。」

二ツ橋「おお…。」

矢作「俺は ずっと 料理人として 人旗揚げることや 世間体にこだわって バカなことも たくさんしてきました。 だけど この店で働いて もう一度 自分の店を持つという 夢を持てた。 これから先 この店をずっと守り 暢子や皆さんに 恩返しできたらと。 皆さん どうか よろしくお願いします。」

(拍手)

三郎「頑張れよ。」

順次「チバリヨー。」

二ツ橋「重たい荷物 ようやく下ろせそうですね。」

矢作「いえ また新しいでかい荷物を しょいこんだ気分です。」

二ツ橋「私が 初めて出会った時 暢子さんは 高校を出たばかり 何も知らない 沖縄の女の子でした。」

回想

暢子「ここで 働かせてください。 これ 紹介状です。」

スタッフたち「おはようございます。」

暢子「おはようございます!」

回想終了

二ツ橋「しかし やがて 暢子さんは フォンターナに欠かせない料理人に 成長しました。 私自身 暢子さんの前向きさに 救われたことが 何度もあります。 暢子さんなら これからも きっと 沖縄で すばらしい挑戦ができると思います。」

(拍手)

重子「私は 長い間 よい母親では なかったと思います。」

和彦「母さん…。」

重子「だけど 暢子さんと出会って 息子と向き合うことができた。 新しい家族も迎えることができました。 しばしのお別れに 2人に詩を贈ります。<さよなら、さよなら! こんな良いお天気の日に お別れしてゆくのかと思ふとほんとに辛い こんな良いお天気の日に さよなら、さよなら! そして明日の今頃は 長の年月見慣れてる 故郷の土をば見てゐるのです さよなら、さよなら! さよなら、さよなら!>和彦 暢子さん 元気で頑張って!」

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