連続テレビ小説「ちむどんどん」120話「ゆし豆腐のセレナーデ」

ホール

暢子「オーナーは うちのペペロンチーノ うちは オーナーのペペロンチーノを 食べましょう。」

房子「あなたが勝ったら 私は 沖縄に行く。 じゃあ 私が勝ったら?」

暢子「アイヤー そこまでは 考えていませんでした。」

房子「じゃあ 私が勝ったら…。 今後 あなたとは赤の他人になる。」

暢子「そんなの 絶対に嫌です!」

房子「頂きましょう。」

回想

暢子「うちのペペロンチーノです。」

スタッフたち「頂きます。」

房子「悪くない。 沖縄の島ニンニクを使ってるのね。」

暢子「アイヤー。 よく分かりましたね。」

房子「約束は約束です。 さようなら。」

暢子「待ってください! ここで 働かせてください!」

房子「負けたらクビでもいいと言ったのは あなたでしょ?」

暢子「負けるとは 思ってなかったんです…。」

回想終了

暢子「オーナー…。」

房子「まあまあね。」

暢子「今まで 本当に…。」

房子「何があっても泣かないこと。」

暢子「泣いてません!」

房子「あなたは 沖縄に行っても どこに行っても おいしいものを作って みんなに食べてもらいなさい。 それだけは ずっと続けなさい。 あなたなら それができる。 私の命令は 絶対。」

暢子「はい。」

房子「…で? この勝負 どっちが勝ち?」

暢子「あっ… アイヤー。 どうやって勝ち負けを決めるか 考えていませんでした。」

房子「本当に あなたって人は 最後の最後まで。」

暢子「こうなったら 沖縄で もう一回 勝負しましょう。」

房子「暑いのは 嫌いなの。」

暢子「冬は 暑くありません!」

房子「行きません。 黙って食べなさい。 フフフッ…。」

暢子「もう うちの負けでいいから オーナー 沖縄に来てください。」

房子「何 言ってんの。」

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