猪野養豚場
賢秀「デージにぎやかだな。 オープンの前祝いでもやってるわけ?」
暢子「はっ? オープンは今日!」
賢秀「(せきこみ)アキサミヨー。 来週じゃなかったか?」
やんばるちむどんどん
暢子「はっさ 相変わらずだね。 もう 片づけるがあるから切るよ。 バイバイ。」
賢秀「えっ? おい…。」
(電話を切る音)
暢子「来週と勘違いしていたって。」
猪野養豚場
賢秀「今からなら 間に合うか? ハッ… 間に合わない!」
やんばるちむどんどん
上原「賢三…。」
歌子の恩人 上原さんも 開店のお祝いに駆けつけてくれました。
上原「あ~…。 これは 最高。 イッペーマーサン…。 ありがとう。」
暢子「よかったです。 ありがとうございます。」
優子 歌子「ありがとうございます。」
上原「これ。 与那国で歌ってきた時に 会ったさ。 あんたの話をしてたよ。」
歌子「下地先生! 今 与那国に いるんですね。」
上原「はい。 与那国島で頑張ってるよ。」
下地<歌子 久しぶりです。 結婚 本当におめでとう。 名護で歌っていると聞きました。 とても うれしいです。 私は 今でも子供たちに 音楽を教えています。 昔と同じように あなたの人生について 勝手なことを 一つだけ言います。 どんなに辛い運命や試練が 待ち受けようとも その全てが あなたの歌の糧になる。 あなたは いつも どんな時でも 胸を張って 堂々と歌い続けなさい。 下地響子>。
歌子「ありがとうございます。」
♬~(三線)
♬『首里の古城の 石だたみ 昔を偲ぶ かたほとり 実れる芭蕉 熟れていた 緑葉の下 我(わ)した島沖縄(うちなー)』
暢子「みんな 今日は 一日 手伝ってくれて 本当に ありがとう!」
優子「初日から大盛況だったし デージ楽しかったさ。」
良子「歌子の唄も 最高だったヤッサー。」
優子「歌子? 歌子!? 歌子? 歌子…。」
智「大丈夫か? 歌子?」
良子「歌子? 早く病院に!」
和彦「救急車!」
優子「歌子…。」
智「歌子… しっかりせ!」