暢子「(小声で)忘れてた…。」
智「今日は 暢子に 大事な話が…。」
暢子「あっ アイヤー! そういえば 昨日 ニーニーがね…。」
智「いや ちょっと 俺の話を…。」
暢子「俺は 生まれ変わったとか 訳分からんこと言いだして…。」
智「訳分からんのは いつも。 訳分からんのが 賢秀だから。」
和彦「暢子。」
暢子「どっ どうして?」
和彦「どうしてって 普通に昼ごはんを。」
愛「暢子ちゃん すっごいかわいい。」
暢子「ありがとう。」
智「聞いたよ。 婚約おめでとう。」
愛「ありがとう。」
和彦「うん。」
愛「邪魔になるから 別の席で。」
矢作「あいにく 今は そちらの席しか空いていなくて。」
愛「別の店 行こうか?」
和彦「いや いいよ。」
愛「じゃあ いないものと思って いいからね。」
和彦「Bのムニエル。」
愛「同じもので。」
矢作「承りました。」
智「暢子。 俺は 必ず 商売を 軌道に乗せてみせる。 そうしたら 俺の もう一つの夢を聞いてほしい。」
暢子「(心の声)まずい まずい…。」
智「意味は 分かるよな?」
暢子「(心の声)まずい まずい まずい…。」
智「俺と暢子の 将来についての話…。」
暢子「まずい!」
矢作「失礼しました。」
暢子「…と 思ったけど いい味付け。 オリーブオイルが よ~くなじんでる。」
智「明日から 商売を始める。 しばらく 休みなしで突っ走る。 死の物狂いで頑張って 必ず 成功してみせるから その時は ちゃんと 俺の話を聞いてくれな。」
暢子「うん…。」