廊下
春日「おやすみなさい。 あ こんばんは。」
南雲「こんばんは。 この間は ありがとうございました。」
春日「いえ。 おやすみなさい。」
南雲「おやすみなさい。」
春日宅
テレビ『このお店のイチオシは…』。
(通知音)
『十々子ちゃん、お父さんの電話にでてあげて。 お母さん、介護のことで大変なのよ。』
スーパー
安藤「え~ それ全部 自分でやってんの。」
藤田「そうなんですよ。 本当に介護って大変で。 腰もやられちゃって。」
安藤「そうでしょう。 あのね 離婚するなら早いほうがいいわよ。 ずるずる時間たっちゃうから。」
酒井「え 安藤さんって 離婚されてるんですか?」
安藤「したよ。 人生で 一番やってよかったと思ってること。」
酒井「へえ~。 何歳くらいの時に?」
安藤「50。」
酒井「え~! すごい勇気!」
安藤「随分大変だったよ~。 あいつら甘えてんのよ。 自分の両親の世話 全部 私たちに押しつけてきて 私らのこと 家政婦か介護士かなんかだと 思ってんだよね。」
藤田「そう… なのかもしれないですね。」
安藤「うちのはね ほんとにそうだったから。 何でも命令してきて あれやれ これやれって。」
藤田「一緒です。」
安藤「だったら ほら。」
マンション
野本宅
野本『こちらは準備OKです!』
yako『ちょっとお待ちくださーい!』
野本『了解です』
野本「レズビアン…。 そうだったんだ。 Aセク?」
yako『準備できました! 入ります!』
オンライン
野本「あっ もしも~し 聞こえますか?」
yako「あ もしもし ユ。さん? yakoで~す。」
野本「はい! ユ。です。 聞こえますか?」
yako「は~い 聞こえてますよ。」
野本「よかった。」
yako「わ~ 初めてお声聞く。 うれしいです。」
野本「私もです。 何かちょっと感慨深いですね。」
yako「ね~。 あっ そうだ。 お送りしたプラグイン 入れられましたか?」
野本「あっ 恐らく大丈夫そうです。」
yako「よかったで~す。 え~ こちらは 飲み物とかおつまみ 準備ばっちりです。 ユ。さん どうですか?」
野本「こちらも準備万端です。」
yako「今日も何か作られたんですか?」
野本「あ~ えっと… トマトとチーズをあえたものと アボカドのディップを作りました。」