夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第16回)

廊下

春日「おやすみなさい。 あ こんばんは。」

南雲「こんばんは。 この間は ありがとうございました。」

春日「いえ。 おやすみなさい。」

南雲「おやすみなさい。」

春日宅

テレビ『このお店のイチオシは…』。

(通知音)

『十々子ちゃん、お父さんの電話にでてあげて。 お母さん、介護のことで大変なのよ。』

スーパー

安藤「え~ それ全部 自分でやってんの。」

藤田「そうなんですよ。 本当に介護って大変で。 腰もやられちゃって。」

安藤「そうでしょう。 あのね 離婚するなら早いほうがいいわよ。 ずるずる時間たっちゃうから。」

酒井「え 安藤さんって 離婚されてるんですか?」

安藤「したよ。 人生で 一番やってよかったと思ってること。」

酒井「へえ~。 何歳くらいの時に?」

安藤「50。」

酒井「え~! すごい勇気!」

安藤「随分大変だったよ~。 あいつら甘えてんのよ。 自分の両親の世話 全部 私たちに押しつけてきて 私らのこと 家政婦か介護士かなんかだと 思ってんだよね。」

藤田「そう… なのかもしれないですね。」

安藤「うちのはね ほんとにそうだったから。 何でも命令してきて あれやれ これやれって。」

藤田「一緒です。」

安藤「だったら ほら。」

マンション

野本宅

野本『こちらは準備OKです!』

yako『ちょっとお待ちくださーい!』

野本『了解です』

野本「レズビアン…。 そうだったんだ。 Aセク?」

yako『準備できました! 入ります!』

オンライン

野本「あっ もしも~し 聞こえますか?」

yako「あ もしもし ユ。さん? yakoで~す。」

野本「はい! ユ。です。 聞こえますか?」

yako「は~い 聞こえてますよ。」

野本「よかった。」

yako「わ~ 初めてお声聞く。 うれしいです。」

野本「私もです。 何かちょっと感慨深いですね。」

yako「ね~。 あっ そうだ。 お送りしたプラグイン 入れられましたか?」

野本「あっ 恐らく大丈夫そうです。」

yako「よかったで~す。 え~ こちらは 飲み物とかおつまみ 準備ばっちりです。 ユ。さん どうですか?」

野本「こちらも準備万端です。」

yako「今日も何か作られたんですか?」

野本「あ~ えっと… トマトとチーズをあえたものと アボカドのディップを作りました。」

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