yako「え~ すご~い。 いいですね。 ユ。さんが SNSにあげてお料理 いつも本当においしそうで。」
野本「いえ~ そんな ありがとうございます。 でも yakoさんも おいしそうなお料理 あげられてますよね。」
yako「あ~ 私は全く自炊しないんで。 全部買ったものとか 外で食べたもので。」
野本「あ そうだったんですか?」
yako「おいしいものは大好きなんですけど 料理は全く興味なくて。 わざわざ自分で作るより プロの方のおいしいごはんを 食べるほうがいいなって 思っちゃうタイプなんですよね~。」
野本「なるほど…。 いいですねえ。」
yako「だから今日も デパートのデリで 買ってきたおつまみです。 イカとセロリのマリネ おいものグラタン ガーリックシュリンプですね。 お酒は白ワインです。」
野本「わあ すてき! おいしそうですね。」
yako「はい。 じゃあ 晩酌も楽しみつつ 映画 早速見ましょうか!」
野本「はい!」
yako「じゃあ 乾杯!」
野本「乾杯!」
野本「えっ。」
yako「えっ。」
野本「はあ~ あ~… よかったですね~。」
yako「はい~。 あ~ よかった ほんとに。 2人が幸せになってくれて。」
野本「本当に。 途中別れちゃうのかと思って 絶対 駄目って思いながら。」
yako「ね~ ほんとに。 あっ 私 お酒追加しよ~。」
野本「あっ 私も梅酒 飲もうかな。」
yako「おっ いいですねえ。」
野本「映画の同時視聴会って初めてで どうなんだろうって思ってたんですけど 楽しいですね。 コメント機能とか スタンプ機能とか 知らなかったです。」
yako「そうなんですよ! 韓国ドラマとか超盛り上がるんですよね。 泣きスタンプ 連打したりして。」
野本「あ~ 楽しそう!」
yako「そうそう。」
野本「何か 個人的には こういう映画 一緒に見て 感想言い合えるのが すごくうれしくて。」
yako「こういう映画っていうのは レズビアンの?」
野本「あっ はい。
yako「そっかそっか。 よいしょ。」
野本「あの… さっき yakoさんのプロフィール見ていて。」
yako「うん。」
野本「その…。」
yako「Aセク・レズビアンってところ?」
野本「あ はい。 さっき改めて見ていて気付いて。 そうだったんですね。 私も 実は…。 最近好きになった人が女性で。」
yako「う~ん! そうなんですね!」
野本「はい。 だから 取りとめなくなっちゃうかも しれないんですけど。」
yako「うんうん。」
野本「少し話 聞いてもらってもいいですか?」
yako「もちろん。」
野本「私 今まで 異性を好きになったことないのに 最近まで自分の恋愛対象は 異性だって思ってたんですよね。 好きにならないといけないって 思ってたこともあります。 そんなだったら 女の人を好きになるんだ 私は… って そういうアイデンティティーを 今 やっと持つことができて。」
yako「うん。」
野本「でも 映画を見ていて 自分のセクシュアリティのロールモデル? …を見つけられるうれしさがある反面 私って ほんとに この人たちと同じように ちゃんとしたレズビアンなのかなって。 レズビアンって名乗っていいのかなって 思うこともあるんです。」
yako「ああ…。」
野本「う~ん… うまく言えないんですけど。」
yako「うん 分かる… 分かるっていうか 違うかもしれないですけど 私なんて 全然ちゃんとした レズビアンじゃないって 悩んでた時ありましたから。」
野本「え?」
yako「私は レズビアンだけど アセクシュアルでもあって。」
野本「あ プロフィールのAセクって…。」
yako「うん。 アセクシュアルって 人に性的に惹かれることがない セクシュアリティなんだけど 性的には惹かれないけど 私は人を好きになります。 女性をね。」