佐山「え~ それは何ですか?」
野本「あ 牧野さん 退職されるから その色紙です。」
佐山「えっ 牧野さん 退職しちゃうんですね。」
野本「パートナーの方の仕事の都合で 関西に行かれるみたいですよ。」
佐山「えっ そうなんですね~。 私の周り 最近 結婚ラッシュで 来週末も結婚式なんですよ。 出費がきついです。」
野本「重なると大変ですよね。」
佐山「はい。 え… 見たい。 ふ~ん…。 やっぱり 結婚って いいものなんですかね~。 何か 結婚したらゴールみたいな感じ あるじゃないですか。 空気として。 そんないいものなんですかね…。 安心するんですかね。」
野本「う~ん… どうなんですかね。」
佐山「私は結婚しなくてもいいなとか 思っちゃうんですけどね~。 私 これ先 書きますね。」
野本「あ はい。 お願いしま~す。」
佐山「はい。」
スーパー
店内
藤田「ああ 春日さん ご苦労さま。」
春日「お疲れさまです。」
藤田「あ~ 今日ここ いっぱいなんだよね。 いったん 倉庫に置いてもらおうかな。」
春日「分かりました。」
倉庫
藤田「春日さん 私ね 離婚するよ。」
春日「え… 話したんですか?」
藤田「うん。 話した。 そんなに すんなりは いかないと思うけど でも 何て言うか 開いちゃった。」
春日「開いた?」
藤田「そういう扉っていうか 道っていうか 穴っていうか。 とにかく開けちゃったから もう戻せない みたいな状態になってる。」
春日「それは 大丈夫なんですか?」
藤田「全然大丈夫じゃないよ。 夫の両親にも伝わっちゃってるからね。 でも だから 覚悟は決まったかな。」
春日「そうですか。」
藤田「春日さん いつになるか分からないけど 第二だか 第三だかの人生 始めるよ 私。」
春日「すごいです。 藤田さん。 応援してます。」
藤田「ありがとう。 はい。」
@DESIGNPRO
休憩室
(通知音)
佐山「はあ…。」
回想
佐山「結婚したらゴールみたいな感じ あるじゃないですか。 私は結婚しなくてもいいなとか 思っちゃうんですけどね~。 そんないいものなんですかね…。」
回想終了