夜ドラ「作りたい女と食べたい女」(第29回)

天貝「お問い合わせ頂き ありがとうございます。 お二人は ご友人からの紹介なんですよね。」

野本「はい。 こちらを利用したのは 友人の友人なんですけど。」

天貝「そうだったんですね。 これから お部屋探しをするにあたり お二人の関係性を 管理会社さんや オーナーさんにお伝えして 交渉することによって 相談できる物件が 広がる可能性もあります。 そのため もしよろしければ お二人の関係性を お伺いしてもよろしいですか?」

野本「はい。 私たちは おつきあいをしています。」

天貝「はい 分かりました。 ありがとうございます。 同性カップルのお部屋探し 大変ですよね。 私も経験があって。 でも うちは特に LGBTQプラスの方々に 安心して お部屋探しをしてもらえるように 当事者を中心に 取り組んできた会社なので どんなささいなことでも 心配事 不安なことがあったら 何でも相談して下さいね。」

野本「ありがとうございます。」

春日「あの 早速 一つ質問してもいいですか?」

天貝「はい。 何でも。」

春日「私 親に カミングアウトしていないんです。 連帯保証人にもしたくなくて 保証会社を使いたいと思ってるんですが。」

天貝「それは 全く問題ないですよ。 同性カップルの方に限らず 最近は 保証会社を使う方が多くなってますし。」

春日「そうなんですね。」

天貝「はい。」

春日「ありがとうございます。」

野本「あの もう一つ 質問なんですけど 同性カップルだからという理由で オーナーさんや管理会社さんに 断られることって 実際にあるんですか?」

天貝「悲しい現実ですが そういった事実はあります。 オーナーさんの中には 同性カップルは すぐ別れるんじゃないかという 偏見を持っている方もいて 家賃が安定的に入るか心配で お断りするということはあるんです。」

野本「え でも それって…。」

天貝「でも そんなん言ったら 異性カップルは どうなんですかね!? 別れるかもしれないなんてこと どんなカップルにでも ありえるじゃないですか!? …と 私は思うんですけどね。」

野本「あ… はい そうでうすよね。」

天貝「そういう管理会社さんや オーナーさんもいれば 関係性をお伝えした上で 快く貸して下さる方々もいます。 理想のお部屋に出会えるよう 私たちがサポートいたしますので 安心して下さい。」

2人「ありがとうございます。」

内見

天貝「どうぞ。」

野本「はい。」

2人「お~。」

天貝「ご自由にご覧下さい。」

野本「へえ~ 思ってたよりも広い。」

春日「そうですね。」

天貝「こちらです。」

野本「はい。 同じ大きさの部屋が二部屋ある。」

春日「間取りも向き合っていて いいですね。」

野本「あ…。」

天貝「こちらのオーナーさんは うちと取り引きの実績があるので 柔軟に相談できると思いますよ。」

春日「そうなんですね。」

野本「わあ~ 明るい!」

天貝「そうですね。 ここは南向きなので 日当たりは抜群ですよ。」

野本「あっ 春日さん! わあ… キッチンも広い!」

春日「広いですね。」

野本「うん。 ねえ 春日さん ここだと イメージが湧くの。 ここで春日さんと暮らしているイメージ。 ごはん作って 一緒に食べてるのとか。 なんとなくなんだけど どう思う?」

春日「私も 何となくそう思ってました。」

野本「やっぱり!?」

春日「はい。 イメージが湧くのは いい家ですよね きっと。」

野本「うん。 天貝さ~ん! ここにします!」

天貝「すてきなお部屋ですよね。」

野本「はい。」

春日「よろしくお願いします。」

天貝「ありがとうございます。」

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