真理亜「『俺は オヤジみたいにだけは なりたくねぇんだよ! けっ!」
容子「うわぁ。」
柴田「そ そんな…! あっ!」
真理亜「ま 現実は そんなもんよ。」
柴田「夢のある話をしているのに 何で そうなってしまうんですか?」
容子「あなたさ あのガスで失った自分を 今 取り戻そうとしてるでしょ?」
真理亜「うるさいなぇ。」
柴田「さ 気を取り直して 今度は 女の子の場合の話をしましょうか?」
恵里「あ いいですね。」
文也「女の子か どんなかな?」
柴田「それはですね。」
真理亜「受けて立つわよ。」
柴田「あ…! あ…! 文也君 文也君 文也君。」
文也「はい。」
柴田「真理亜さんが いない時に 男ゆんたくで 話しましょうか。」
文也「そ そうですね…。」
真理亜「なんだ。」
柴田「ふん!」
みづえ「幸せに きっと 恵里ちゃんと文也君の子供は…。」
恵里「そうですかね?」
みづえ「幸せよ こんなに 皆に 祝福されて 産まれてくるんだもの。」
恵里「あ はい。」
容子「みづえさん?」
恵里「どうかされました?」
みづえ「いえね 思い出してしまったのよ 私の子供のこと。」
恵里「え?」
柴田「子供?」
容子「みづえさんの子供?」
みづえ「いたの 私の子供。 5歳で 亡くなったの。」
容子「みづえさん…。」