連続テレビ小説「ちゅらさん」111話「かりゆしの出逢い」ネタバレ

みづえ「いたのよ 私の息子。『克宏』って名前でね。 お父さんが 戦争に行ってる間に 産まれて…。 それから 2人は とうとう 会えずに とうとう… 2人とも…。 体の弱い子でね。 あのころは 子供が病気で亡くなることが 多かったのよ。

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みづえ「いろいろ 大変な 時代だったから 今なら 注射一本で治る病気で 克宏は…。 男の子で 小さいくせにね やっぱり 1人で寂しかったのか いっつも 私の後ろについて歩き お台所まで 入ってきて 私が 料理作るのを 一生懸命 見て 楽しそうにしてるのよ。」

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みづえ「物のないころだったから そんな大した物は 作れなかった。 私 その時 子供に 言ったの。『今にね きっと いい時代が来る。 そしたら 世界中のおいしい物 お母さんが作って 食べようね』って…。 父の書斎に 世界のいろんな料理の 出ている本が あってね きれいな絵なんか 描いてあった。」

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みづえ「 2人で それを見てはね『これは どんな果物なんだろうね きっと おいしいんだろうね…』そんなこと 言いながら よく見てたの。 私の教えた料理の名前をね 全部 覚えてしまって…。 食べたことも 見たことも ないのに…。」

真理亜「みづえさんの お料理って…。」

みづえ「うん その本で覚えた事が始まり。」

容子「そうだったんだ…。」

みづえ「ウフフ。 恵里ちゃん?」

恵里「はい。」

みづえ「丈夫な子供を産みなさいよ。」

恵里「はい。」

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みづえ「さあ 食べて。」

恵里「はい。 おいしいです。」

みづえ「そう。 あ ごめんなさい 皆を黙らせてしまって…。 さあさあ 皆も 食べて…。 ね おいしいんだから。」

容子「うん 食べよう。」

真理亜「食べよう。」

柴田「そうですね 食べましょう。」

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その後

恵里「大変なことなんだね 子供 産むって。」

文也「そうだね 新しい命… つくるんだもんなぁ…。」

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恵里「うん…。 新しい命か…。 ここに いるんだねぇ。」

文也「うん。」

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そう 大変なことさぁ でも すばらしいことだよ 恵里

112話

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