恵達「え?」
恵里「兄い兄い?」
恵尚「俺はよ 古波蔵家が 好きさ。 おばぁや オヤジさんや オフクロさんや 恵里や恵達が 大好きさ。 皆 知ってるかどうか 知らんけどよ 俺は 恵里や恵達と 父親が 違うさ。」
文也「え?」
容子「そうなの?」
恵尚「ほらな そんなの 全然 感じさせないだろ? オフクロさんに聞いたけど こいつら 高校生の時に そのこと 知ったわけさ。 でもよ その後 会ってもよ これっぽっちも そんなの 態度に出さなかった。」
恵里「当たり前さ そんなの。」
恵達「そうだよ。」
恵尚「でもよ… 俺は うれしかったさ うれしかった。 だからよ 俺はよ 古波蔵家や 恵里や恵達に 喜んでもらいたいだけさ。 こうやって 売れたのも 恵達の お陰だからよ それに対しても なんか こう お返ししたいしよ。]
恵尚「産まれてくる 俺の甥っこか 姪っこか 知らんけど それでも なんか ダ~ンって お返ししたい。 もうかったからってよ 別に 自分のために使ったって ちっとも うれしくとも 何ともないさ!」
恵里「兄い兄い…。 ありがとう 兄い兄い。」
恵尚「うん…。」
容子「これ… いいと思うよ ゴーヤーマンハニー。」
恵尚「ん?」
柴田「そうね 悪くないですね。」
文也「ええ。」
恵尚「そう思う? おとうと。」
文也「いけてますよ。」
恵尚「やっぱり…。 やっぱり そうだよね。 いけてるよね? ハハハハハ。」
恵尚「店長 ここをさ『ゴーヤーエンタープライズ』の東京本社に しといたから。」
兼城「え? ここね?」
恵尚「うん。 ほれ 名刺も作ってある。」
(恵尚と兼城の笑い声)
恵尚「気分がいいねぇ。 踊ろうかねぇ。 ハハハハ。 黒島君。」
黒島「はい。」
恵尚「ミュージック スタート!」
黒島「はい。」
(三線と手拍子)
いい子だねぇ 恵尚は… でも 大丈夫かねぇ おばぁは チョット 心配さぁ
114話へ