連続テレビ小説「カーネーション」第100回「ライバル」【第18週】

あらすじ

優子(新山千春)は美大受験日を翌々日に控え、ついに糸子(尾野真千子)にどうすればよいかと泣きつくが、糸子は突き放す。千代(麻生祐未)が、はからってこっそり受験に送りだし、糸子は内心ほっとする。実は気にしていた直子(川崎亜沙美)も同様だった。ところが優子はその足で北村(ほっしゃん。)を訪ね、自分は画家になりたいのではなく糸子に認めてほしいのだと打ち明ける。結局、優子は大阪の洋裁専門学校に通うことに。

100ネタバレ

アメリカ商会

木之元「そら わしは 断然 江利チエミやのう。」

直子「嘘や。 何で? ひばりちゃんやろ。」

木之元「えっ 直ちゃん ひばり派け?」

直子「そらそうや。 ごっつ歌うまいやん。」

木之元「そら ひばりは うまいけど 江利チエミは 曲がええ。」

志郎「僕は 雪村いづみやな。」

木之元「おう! いづみも ええな。」

直子「何で? ひばりちゃんのが 断然 すごいやん。 ♬『東京キッド』…とかやで。」

3人♬『いきで おしゃれで ほがらかで』

木之元「はい!」

3人♬『右のポッケにゃ 夢がある』

木之元「はい!」

3人♬『左のポッケちゃ チューインガム 空を見たけりゃ』

志郎「おっ 優子ちゃん お帰り!」

木之元「お おう! 今日 卒業式やったんけ?」

優子「うん。」

直子「うちも 来月 中学卒業やで。 聡子も 小学校卒業やしな!」

木之元「どや? お母ちゃん 美大 受けんの 許してくれたけ?」

(その場を立ち去る優子)

木之元「あれ まあ…。」

志郎「かわいそうに。」

直子「どこが かわいそうや?」

木之元「あ?」

直子「引っ掛かった あかんで おっちゃん。 あないしてな しみったれた顔さえ 見したら ちやほやしてもらえるて 思てんやさかい。」

木之元「せやけど かわいそうやないけ。 あんなけ 美大 行きたいちゅうて 勉強 頑張ってたのにやなあ。」

直子「甘ったれなんや。 本気で画家になる気もないくせに。 お姉ちゃんは おじいちゃんに かわいがられ過ぎて あんな アホになったんや。 うちは 誰にも かわいがられへん かったさかい 賢うなった。」

木之元「善ちゃんのせいや。」

小原家

オハラ洋装店

(糸子のため息)

<優子が受けたがってた 美大の受験日は あさってでした あ~ とっとと 受けに行かせちゃった方が どんだけ 気ぃ楽か しらん。 けど… けど あかん。 ここは 辛抱のしどころや>

糸子「見た? なあ。 これ 見た?」

(糸子の笑い声)

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