店に入ると…
ハナ「はい 絶対お勧めの ゴーヤーマン。 何 買おうとしてるの? ああ これ。 これは 駄目さ。 人気ないよ。 よした方が いいさ。 おばぁのお勧めは ゴーヤーマン。」
恵文「さすが おばぁ…。」
恵尚「うん。」
ハナ「ほら 買ってみてごらん。」
恵尚「おばぁ…。」
ハナ「なんと言っても この黄色いヘルメットが いいさぁ。 これがね 赤とか黒とかいう人の気が知れないさぁ。」
ハナ「友達にね 入れとこうね。」
恵文「よそ 行くか?」
恵尚「そうだね。」
勝子の親せき 比嘉家
勝子「そういう訳なんです。 私の長男・恵尚が始めた ゴーヤーマン。 ぜひとも 親せきの皆さんのお力を お借りしたいと思いまして…。 よろしくお願いします。」
親戚「勝子のためだ 比嘉家全員で買いなさい」
勝子「ありがとうございます。」
高校野球沖縄県大会
恵里の高校の準決勝は…
恵達「おかしいなあ。」
野球部の部室
一同「乾杯!」
そう 勝ってしまったのでした。 あと1つ あと1つ 勝てば 甲子園というところまで 来てしまいました。 やれやれ
石嶺「…創立して40年 そして 野球部が創設されまして38年 待ちに待った快挙でございます。 まさに 無欲の勝利と申しましょうか。」
誠「無欲の勝利じゃないよな 恵里。」
恵里「え? え?」
誠「とぼけるなよ 約束。 や く そ く。」
誠「あと 勝ち1つで 頂きさ。 待っとけよ。」
恵里「ハハハハ… あ そうだ 琉美子。」
琉美子「ん?」
恵里「今日さ ゴーヤーマンの発売日なの。」
琉美子「ゴーヤーマン?」
誠「なんだ? それ 新しいヒーロー物か?」
恵里「まあ そんなとこ… じゃ ゴメンね。」
帰宅する恵里
琉美子「あと 1つだね。」
誠「おう。」
琉美子「誠… さ。」
誠「ん?」
琉美子「恵里の事 好きでしょ?」
誠「うん 好きだよ。」
琉美子「うん… そうだよね。 あ どこが?」
誠「どこが? アイツ バカさ。」
琉美子「ん?」
誠「考えてみい 甲子園なんか 行ける訳ないさ 皆 思ってたんだ。 俺も 琉美子だって そうさ。」
琉美子「うん。」
誠「でも アイツ 最初から 本気だったさ。 アイツみたいのが いなかったら 絶対 ここまで 来てないさ。 そういうところが 好きだなあ。」
琉美子「うん。 キスできたら いいね。」
誠「おう ブチュッとな。 フレンチキッスさ。」
琉美子「うん 頑張ってね。」
誠「おう。」