土産物屋
恵里「あった!」
店員「いらっしゃい~!」
恵里「これ 何ですか? 新製品? 見たことないけど。」
店員「そうさ 新製品 出たばっかり。」
恵里「へえ… あ 売れてます?」
店員「どんなかな? お~い あの ゴーヤーの変なヤツ 売れてるか?」
恵里「変なヤツ…?」
店員「全然てぇ。」
恵里「あ そうですか。 かわいいのにねぇ。」
店員「そうかぁ?」
恵里「かわいいさぁ。 私も もらっていこうかねぇ。」
帰路
恵里「何で 私が 買ってるわけ?」
古波蔵家
恵達「何で 俺が 買ってるわけ?」
恵里「ただいま!」
勝子「お帰り!」
恵尚「恵里 お帰り! (拍手)おめでとう! 決勝 進出!」
恵里「ありがとう。」
恵達「ここまで来たら もう1回 勝てばいいさ。」
勝子「すごいさ 恵里。」
恵里「私が やってる訳じゃないけどね。 もう 選手たちは すごいよ。 頑張ってるよ。」
恵文「そうかぁ。」
恵里「これ みんな ゴーヤーマン?」
恵尚「うん そう。」
恵里「どうして うちに?」
恵尚「工場に置いとけないって いうからさ。」
恵里「そうなんだ。」
恵里「私も 5個 買ってしまったさ。 ほら。」
恵尚「何で 恵里が 買うわけ?」
恵里「よく分からないけど そうなってしまった…。」
恵達「バッカじゃないかぁ。 損してるじゃないか それ。」
恵里「そうだけどさぁ。 それは いいから で? あれから どうだった?」
恵尚「え~ 家族全員 集合したところで 緊急役員会を開こうと思います。」
恵達「何が 役員会だ。」
勝子「恵達 ほら。」
恵尚「え~と 発売日 初日の営業成績を報告いたします。 ゴーヤーマンを卸した土産物店 すべてに問い合わせをいたしました。 売れ行きは… 好調でございます。」
恵里「うわぁ よかったねぇ。」
恵尚「はい。 ええ 全体を コンピューターで集計しました結果…。」
恵達「ただの電卓じゃねええか。」
恵尚「本日1日で ゴーヤーマンは 58個も 売れました。」
恵里「すごいねぇ… どれくらい もうかった?」
恵尚「もうけで ございますか?」
恵達「質問。」
恵尚「どうぞ 恵達君。」
恵達「こういうのって 大量に生産しないと 単価が かかりすぎるって言うけど いくつ 作ったわけ?」