古波蔵家
勝子「あら! 静子さん ごぶさたしております。 え?『おめでとう』って 何が? え~っ!」
一風館
静子「あの子達 そっちにも 連絡してなかったの? 何だろ しょうがないな。 詳しい事は 分からないんですが。 これから パーティーみたい。 そうなのよ。 誰も いないのよね 今。 はい はい。」
古波蔵家
恵文「2人目が できたの? 恵理。」
勝子「みたいよ。」
恵尚「やったぁ めでたいさぁ!」
島袋「おめでとうございます!」
恵文「やっちゃおうかね?」
2人「やっちゃいましょうよ!」
恵文「よっしゃ!」
恵尚「はいよ!」
♪~(三線)
2人「ソヤサ! エイ! エイ! エイ! エイ!」
恵文「ハイ! ハイ!」
一風館
さろん
静子「何やってんだろう? 皆 ね 和也。」
和也「おなか すいた。」
静子「そうだよねぇ! おいしそうだな。 あ! 文也!」
文也「え?」
静子「恵理ちゃん!」
恵理「え?」
静子「何で 言ってくれなかったの?」
2人「え?」
静子「もう! おめでとう!」
恵理「あ!」
文也「そこから説明しなきゃいけないか。」
静子「え?」
祥子「ごめんなさい!」
静子「ん?」
静子「そうだったの?」
恵理「はい。」
2人「すみませんでした。」
静子「でも 管理人さんと島田さん なんか すてきですね。」
みづえ「ありがとうございます。」
恵理「そうですよね。 すてきですね。」
柴田「いいですよねぇ 恋は。」
容子「そうだよね。」
柴田「はい。 かわいいよ 待ってるみづえさんも 前まで来てるのに 入るに入れない島田さんもさ。」
祥子「本当ですね。」
恵達「であるね。」
恵理「なんか いいさぁ。」
静子「恋かぁ 私も したい。」
文也「勘弁してよ。」
静子「何で? 私も 独身のいい女だもん。」
文也「『いい女』ってね…。(ため息)」
静子「いいでしょ? ね 恵理ちゃん?」
恵理「恋かぁ!」
真理亜「何 うっとりしてるの? あんた 人妻でしょうが。」
恵理「分かってますよ そんなの。」
静子「で 恵理ちゃんは 大丈夫なの?」
恵理「あ 大丈夫ですよ。」
静子「だったら いいけど。」
文也「ちゃんと 診てもらえよ。」
恵理「はい。」
静子「あ!」
恵理「どうしたんですか?」
静子「さっき 和也と私だけ ここにいたの。」
恵理「はい。」
静子「あの時 電話あったのよ。」
恵理「電話… はぁ?」
静子「うん 那覇から。」
恵理「はあ… え?!」
文也「もしかしたら?」
恵達「え?」
静子「『おめでとう』って 言っちゃった。」
恵理「あららら!」
祥子「すみませ~ん!」
恵理「もういいよ 祥子ちゃん 喜んでくれたわけだからさ。」
恵達「ああ 今頃 古波蔵家は…?」
恵理「え?」
容子「踊ってるだろうねぇ。」
恵達「踊ってますね。」
真理亜「踊ってるね 間違いない。」
柴田「でしょうねぇ。」
静子「あらら」
容子「こう?」
静子「そうそう。 そうよ! あ~あ!」