グアテマラ
容子「男ってダメなの いざとなったら。 全然 弱っちいんだからさ。」
祥子「なるほど。」
恵理「そうですか?」
容子「島田さんだって そうでしょ? みづえさんが 待ってるのに。」
真理亜「びびってんのかね?」
容子「そうだよ。 女が背中を ドンと押さないと結局 何も出来ないのよ 男ってのは。」
恵理「ドンと 背中をですか?」
容子「そういう事。」
祥子「今日は うれしいな。 これが うわさの『真理亜ルームゆんたく』か?」
真理亜「は?」
恵理「楽しいでしょ いつでも おいでよ。」
祥子「ありがとう。」
真理亜「あのね!」
真理亜「あのさ 祥子ちゃん。」
祥子「はい。」
真理亜「恵達君とは どうなの?」
祥子「え?」
恵理「どうって?」
真理亜「だから 結婚とかさ そのあたりの事よ。」
祥子「そんな。」
恵理「あ どうなの?」
祥子「私は OKなんだけど。」
真理亜「あ~あ!」
恵理「あの子 何も言わない。」
祥子「うん。」
恵理「はっきりしないね いざとなると。」
祥子「そうかな?」
容子「男っていうのは そうなのよ。 ドンと 女が 背中を押さないと ダメ。 分かった?」
祥子「なるほど。」
恵理「文也君は そんな事 なかったけど ヘヘヘ…。」
真理亜「あ~あ。」
恵理「ん? あれ?」
祥子「『背中を ドンと』かぁ。」
管理人室
(ドアが開く音)
真理亜「あ! ごめん ガッカリさせちゃった?」
みづえ「まぁね。」
真理亜「あらら… すみませんね。」
玄関前
恵理「島田さん。」
島田「え? あ いや あの…。 恵理ちゃん。」
恵理「ダメですね 男っていうのは。」
島田「え? 何?」
恵理「はい! ドン!」
島田「ちょっと! あ! あ?」
廊下
真理亜「あれま!」
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