連続テレビ小説「ちゅらさん」21話「ハイサイ!東京」ネタバレ

古波蔵家

石垣島で 船に乗り換え 12時間かけて 私達は那覇へ戻ってきました。

お騒がせいたしましたねえ。 12時間の船旅で 勝子さんも恵里も すっかり ヘトヘトになってしまいました。 だらしないねえ 最近の若い者は

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恵文「おばぁ。」

ハナ「何?」

恵文「何って 以後 こういうことの ないように してもらわんとね。 分かった?」

ハナ「何が?」

恵文「何がって 全然 反省してないだから。 全く…。 いいかあ? 何にも言わないで いきなり こんなもんだけ残して いなくなっては ダメだということさ。」

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ハナ「そうか。」

恵文「おばぁ!」

勝子「文ちゃん もう いいさぁ。」

恵里「そうだよ。 もういいよ お父さん。 こうやって 無事に帰って来たし。 それに 私もさ おばぁのお陰で 小浜に行って よかった。」

恵文「よくない! 全然 反省してない このおばぁは… ほら。」

ハナ「何で 親が いちいち子供に 行き先を言わんと ならんのか? 子供が 親に言わんと ならんのは 分かるけどよ。」

恵文「そういう屁理屈を…。 あのね おばぁ『老いては子に従え』って。」

ハナ「それは 何か?『やまとことば』か?」

恵文「そうさぁ。」

ハナ「それは 間違っているさ。」

恵文「間違いって 昔から そう言うだろが。」

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ハナ「だから 昔から 間違っているさ。 正しくはね『老いては 子を従え』うん そうさ。」

恵文「何か それは。 ああ もう いい! つまらん。 せっかく たまには おばぁに ビシッと説教できると 思ったのにさ。 ああ つまらん…。」

ハナ「恵文 よく聞きなさい。 お前は 幾つになっても 私の子供さぁね。 どんなに年とっても 私の親にだけは なれないさねぇね。 分かったか?」

恵文「分かりましたでございます。」

ハナ「ならいいさ『老いては 子を従え』いいねぇ 気に入った。 勝子さんも 分かったかね?」

勝子「はい おばぁを従えるつもりは 毛頭ございません。」

ハナ「なら いいさ。 じゃ そういうことで。」

恵里「チョット待って。 大事な話が残ってるさぁ。」

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ハナ「ああ そうだったね。」

恵文「何?」

恵里「え~ というわけで いろいろ ありましたが 私 古波蔵恵里 お母さんとおばぁの賛同を得まして 東京の大学を受験させて 頂きたいと 思いまして その ご相談をと…。」

恵文「チョ チョ チョット 待ってよ。」

恵里「え?」

恵文「何でよ 何で 勝手に賛成してからに。」

勝子「だって いいでしょ? 受けるだけ 受けさせてみれば…。」

恵文「ダメだよ ダメダメ 絶対反対だ お父さんは。」

恵里「何で?」

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恵文「何でもさぁ 絶対反対!」

恵里「お父さん。」

恵達「反対は お父さんだけか…。 愛だよねぇ。 ハッハッハ。」

恵文「恵達 黙れ!」

恵達「はいはい。 ハッハッハ。」

恵文「恵達!」

恵里「何が おかしいか? 恵達。」

恵達「いや 何でもない 気にしないで。」

恵里「お父さん お願い。」

恵文「ダメ!」

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ハナ「恵文。」

恵文「ダメ!」

勝子「文ちゃん。」

恵文「ダメ!」

恵里「あのさ お父さん。」

恵文「ダメ!」

勝子「怒るよ!文ちゃん。」

恵文「ダメ!」

勝子「まだ 東京に 行ってしまうと 決まったわけじゃないよ。 受けるって 話だからさ。」

恵里「ん?」

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勝子「受かると決まった訳じゃないし。」

ハナ「そうそう 全然 決まってないし。」

勝子「そ 琉美子ちゃんは ともかく 恵里が 受かる可能性は 決して高くないんだから。」

恵里「ん? あの…。」

恵文「でも 万が一 受かっちゃったら どうするのさ。」

ハナ「ないない。」

恵里「ん?」

勝子「その時は その時で いい。」

恵里「チョット 待ってよ。 何でよ 最初から 落ちるみたいに。」

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勝子「だって つい最近まで 全然 勉強してないんだよ 恵里は…。 皆 ずっとずっと勉強した人と 一緒に受けるんだよ。 大変な事さ それは。」

恵里「分かってるさぁ そんなの。」

恵達「でも 最近の姉え姉えの勉強は スゴイよ。」

恵文「どっちなのさ?受かるの? 落ちるの?」

恵里「受かる。」

ハナ「落ちる。」

恵文「分かった おばぁの言葉を信じる。 だから 落ちるという前提で 受ける事は 許す事にするさぁ。」

勝子「よかったね 恵里。」

恵里「何ね? それは…。 普通さ 受験生のいる家では『落ちる』とか『すべる』とか そういう言葉を使わないぐらい 気を遣うんだよ。」

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恵文「何で?『落ちる』とか『すべる』とか言うと 落ちるの?」

恵里「そうだよ。」

恵文「そうか『落ちる すべる 入らない 転ぶ こける 倒れる』か…。」

恵里「もう お父さん!」

ハナ「じゃ そういうことで。」

勝子「チョット 待って下さい。」

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