連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」第71話「1976-1983」【第15週】

あらすじ

時は流れて1983年。ひなた(川栄李奈)は18歳になりました。高校三年生になり、同級生の一恵(三浦透子)も小夜子(新川優愛)も、ガキ大将だった吉之丞(徳永ゆうき)ですらも卒業後のことを考えていましたが、何も考えていなかったひなたは焦るばかり。そんなある日、るい(深津絵里)に回転焼き屋の店番を頼まれたひなたの元に無愛想な客(本郷奏多)がやってきて…。

71話ネタバレ

大月家

居間

♬~(テレビ)

桃太郎「お父ちゃん。 お母ちゃん。 おはよう。」

錠一郎「おう おはよう。」

るい「おはよう。 桃太郎。」

錠一郎「かっこええな。」

るい「初練習の前から汚すよ。」

桃太郎「そうかて…。 頂きま~す!」

るい「は~い。」

錠一郎「前掛けしたらええねん。」

桃太郎「お父ちゃん こぼしてるで。」

錠一郎「え~? うそ。」

るい「はあ~。 もう ジョーさんが前掛けしい。 お姉ちゃんは?」

錠一郎「まだ寝てる。」

るい「え~。 もう…。 ひなた~! ひなた~! はよ起きなさい。 ごはん冷めるよ。」

ひなたの部屋

るい「はあ…。 また増えてる…。」

るい「ひなた! ほら!」

ひなた「う~ん… お母ちゃん…。」

るい「春休みやからいうて いつまでも寝て。 起きなさい。 あんた もう高3

になるんでしょ?」

ひなた「あっしには関わりのねぇこってござんす。」

るい「ひなた! あ~! ちょっ ちょっ ちょっ! ほら ほら ほら。 はい はい はい。」

ひなた「顔洗ってくる…。」

るい「はよ はよ。 よいしょ。」

居間

♬~(テレビ)

ひなた「おはよう。」

桃太郎「おはよう。 お姉ちゃん。」

ひなた「フフッ 桃~。 おはよう。 お父ちゃん。」

錠一郎「うんうん…。 ひなた。 おはよう。」

ひなた「うん? あっ 新しい『朝ドラ』?」

錠一郎「うん。 『おしん』や。」

ひなた「何? 『おしん』て。」

錠一郎「主人公の名前や。」

ひなた「へえ~。 頂きます。」

錠一郎「あ~! 出た。」

テレビ『そのころ…』。

ひなた「うん?」

テレビ『おしんは 一人で北へ向かって…』。

ひなた「わっ 何や このおばあさん。 電車の中で正座してるで。」

錠一郎「ひなた。 この『朝ドラ』は すごいで。」

ひなた「すごいて 何が?」

錠一郎「さっきまでな いろんな人が 入れ代わり立ち代わり出てきて おしんのうわさ話ばっかりしてたんや。」

ひなた「えっ それが どないしたん?」

錠一郎「今 初めて おしんが出てきたんや。」

ひなた「えっ。」

錠一郎「15分近く ヒロインが出てきいひんかったんや。」

ひなた「そら画期的やな。」

錠一郎「これは名作になる気ぃするなあ。」

ひなた「そやけど ヒロインやのに えらいおばあさんやな。」

錠一郎「それが またええんや。」

ひなた「ふ~ん…。」

桃太郎「お代わり!」

ひなた「おしん どこへ向かってんのやろ…。」

るい「ひなた。 はよ食べて支度しなさいよ。」

ひなた「うん? 支度て?」

るい「もう忘れてる…。」

野田家

座敷

るい「結構な お点前で。」

一恵「替茶わんで失礼いたします。」

一子「サッチモも ひなたちゃんも つきおうてくれて ありがとう。」

るい「いいえ。」

ひなた「ごちそうさまでした。」

るい「上手になったねえ いっちゃん。」

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