そして あっという間に 季節は 秋から冬へ変わったのでございます。 が…
冬になっても 余り 沖縄は 変わらんね。 雪は降らんしさぁ
1991年2月
恵里「琉美子 これは どういう意味?」
琉美子「これは『すればするほど ますます』という意味の構文なの。」
恵里「ほう! さすが!」
琉美子「感心してる場合じゃないよ。」
恵里「はい 頑張ります。 一緒に キャンパスライフ 過ごそうね。」
琉美子「うん そうだよね。 ちょっと休憩。」
恵里「何?」
琉美子「これこれ!」
恵里「あ!」
2人「うわ~!」
琉美子「あ すてき!」
恵里「行ってみたいね!」
琉美子「もうすぐ 行けるさ。」
琉美子「恵里 もう バイトしなくていいの?」
恵里「お母さんが『勉強に専念しろ』と。 バイト代 全部 渡したよ。」
琉美子「へえ 偉いね。」
恵里「偉いんじゃないさ しょうがないの。」
琉美子「ふ~ん。」
2人「あ 雪だあ!」
恵里「琉美子は 行った事あるんでしょ?」
琉美子「親と旅行でね。 でも 全然ダメ。 田舎もんが行くような所ばかり。 こういう所は 全然 行った事ない。」
恵里「そう。 私 初めてだからかな? 何か 受けに行くだけで 緊張する。」
琉美子「ハハハ…。」
2人「おいしそう!」
楽器店
恵達「ギターを1本 もらおうかね。」
店員「あ どれ?」
恵達「あれさぁ! あと おまけも いろいろ お願いします。」
店員「おまけのスペア。 弦を張り替える時に 便利な ストリングワインダー。 手で巻くよりも何倍も速く巻ける。 特別に おまけ しようね。」
ライブハウス
ゆかり「古波蔵恵達?」
恵達「よう! あれ! 帰るとこ?」
ゆかり「うん。 あ じゃあね!」
恵達「うん じゃあ…。」
我那覇「おう 買ったか!」
恵達「ついに 買いました!」
我那覇「やったね。」
我那覇「おう! いいギターだ。」
恵達「そうですか? 初めて見た時から『これだな』と。『売れちゃうんでは』とヒヤヒヤでした。 恋に似てますよね。 これ おまけ…。 これも よく分かんないけど おまけ。 うれしいですね おまけ。」
我那覇「うん。」